チップセットとは複数の LSI(大規模集積回路)をまとめたもので、ノースブリッジとサウスブリッジで構成されます。 Pentium 4 世代ではこの構成が一般的でしたが、Athlon 64 ではメモリコントローラが CPU 側に統合されるため例外となります。
Pentium 4 用チップセット(Intel 848 / 845 シリーズ)
Intel 製チップセット(Intel 848 / 845 シリーズ)
| チップセット | Intel 848P | Intel 845PE | Intel 845GE | Intel 845GV | Intel 845E | Intel 845G | Intel 845GL |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FSB | 400 / 533 / 800 MHz | 400 / 533 MHz | 400 / 533 MHz | 400 / 533 MHz | 400 MHz | ||
| メモリインターフェイス | DDR SDRAM(シングルチャネル) | DDR SDRAM(シングルチャネル) | DDR SDRAM(シングルチャネル) | SDRAM / DDR SDRAM(シングルチャネル) | DDR SDRAM(シングルチャネル) | DDR SDRAM(シングルチャネル) | SDRAM / DDR SDRAM(シングルチャネル) |
| サポートメモリ | DDR 266 / 333 / 400 | DDR 200 / 266 / 333 | DDR 200 / 266 / 333 | PC133 / DDR 200 / 266 | DDR 200 / 266 / 333 | DDR 200 / 266 / 333 | PC133 / DDR 200 / 266 |
| メモリ帯域 | 3.2 GB/sec | 2.7 GB/sec | 2.7 GB/sec | 2.1 GB/sec | 2.7 GB/sec | 2.7 GB/sec | 2.1 GB/sec |
| 最大メモリ容量 | 2 GB | ||||||
| AGP | AGP 8X | AGP 4X | AGP 4X | × | AGP 4X | AGP 4X | × |
| 内蔵グラフィックス | × | × | ○(Extreme Graphics) | ○(Extreme Graphics) | × | ○(Extreme Graphics) | ○(Extreme Graphics) |
| USB | USB 2.0 | ||||||
| IDE | ATA/100 | ||||||
| IEEE 1394 | 無 | ||||||
| Hyper-Threading | ○(対応 CPU 使用時) | ||||||
| 用途 | 865PE の廉価版 | DDR333 主力モデル | DDR333 + IGP | IGP + AGP 無し | FSB533 対応版 | FSB533 + IGP | 初期ローエンド IGP |
Intel 848P / 845 シリーズは 865 の下位に位置するローエンド〜旧メインストリーム向けで、 848P は 865PE からデュアルチャネル DDR を省いた廉価版、 845PE / 845GE は DDR333 対応の主力モデル、 845GV は AGP 非対応の統合グラフィックス版として展開されました。
845 系は当初 SDRAM のみ対応でしたが、B-step で DDR SDRAM に対応し、 その後 FSB533MHz 対応の 845E / 845G、DDR333 対応の 845PE / 845GE へと進化しました。 GE / GV は内蔵グラフィックス搭載モデルで、PE は非搭載モデルという位置づけです。
845 / 848 シリーズの位置づけと歴史的背景
初期 Pentium 4 を支えた「Brookdale」アーキテクチャ
Intel 845 シリーズは Brookdale のコードネームで呼ばれ、 初期の Pentium 4(Willamette / Northwood)を支えたメインストリームチップセットです。 SDRAM(PC133)対応という制約がありましたが、後に DDR 対応版が登場し、 Pentium 4 の性能を大きく引き上げました。
848P は 865PE の廉価版
848P は 865PE(Springdale)からデュアルチャネル DDR を省いたモデルで、 AGP8x と DDR400 に対応するなど、845 系より新しい世代の技術を取り入れています。 そのため 845 系と 865 系の "橋渡し" 的な位置づけにあります。
845 → 848 → 865 への進化
- 845:SDRAM → DDR、AGP4x、FSB400/533
- 848:DDR400、AGP8x、FSB800(一部)
- 865:デュアルチャネル DDR400、AGP8x、PAT(高速化技術)
この流れは Pentium 4 プラットフォームの進化を象徴しており、 845 / 848 は NetBurst 前期〜中期を支えた重要なチップセット群です。