SSDとは
SSD(Solid State Drive)は、NAND フラッシュメモリを用いた高速ストレージデバイスです。 HDD のような回転ディスクやヘッドを持たず、半導体メモリのみで構成されているため、 読み書き速度が非常に高速で、衝撃にも強いという特徴があります。
OS の起動、アプリケーションの読み込み、ゲームのロード時間などが大幅に短縮されるため、 現在では PC の標準ストレージとして SSD が主流となっています。
規格
SSD には複数の接続規格が存在し、性能や用途に応じて選択されます。 主な規格は SATA、PCI Express(NVMe)、USB 外付けタイプなどです。
- SATA SSD:HDD と同じ SATA 接続。最大 600MB/sec 程度。
- NVMe SSD:PCI Express を利用し、数 GB/sec の高速転送が可能。
- M.2 SSD:小型スティック状の SSD。SATA と NVMe の両方が存在。
- 外付け SSD:USB 3.x や USB4 を利用し、持ち運び用途に最適。
SSDの変遷
- 2008〜2010 年:初期の SSD が登場。容量は 32GB〜128GB 程度で高価。
- 2011〜2013 年:SATA III(6Gbps)SSD が普及し、HDD より高速化。
- 2014〜2016 年:NVMe SSD が登場し、1GB/sec 超の速度が一般化。
- 2017〜2019 年:3D NAND により大容量化。1TB〜2TB が一般的に。
- 2020〜2023 年:PCIe 4.0 SSD が普及し、7GB/sec クラスが主流に。
- 2024〜2026 年:PCIe 5.0 SSD が登場し、10〜14GB/sec の超高速化が進む。
SATA SSD
SATA SSD は HDD と同じ SATA インターフェースを使用するため、 古い PC でも利用できる互換性の高さが魅力です。
ただし SATA III の帯域(600MB/sec)がボトルネックとなり、 NVMe SSD と比べると速度は大きく劣ります。
NVMe(PCI Express)
NVMe SSD は PCI Express を利用することで、SATA を大きく上回る速度を実現します。 2026 年時点では PCIe 4.0 と PCIe 5.0 が主流です。
- PCIe 3.0 NVMe:2〜3GB/sec
- PCIe 4.0 NVMe:5〜7GB/sec
- PCIe 5.0 NVMe:10〜14GB/sec
NVMe SSD は OS やゲーム用途に最適で、ロード時間の短縮に大きく貢献します。
M.2 SSD
M.2 SSD は小型スティック状の SSD で、ノート PC やデスクトップの省スペース構成に最適です。 ただし「M.2=高速」というわけではなく、SATA と NVMe の両方が存在します。
- M.2 SATA SSD:最大 600MB/sec
- M.2 NVMe SSD:最大 14GB/sec(PCIe 5.0)
転送速度
SSD の転送速度は接続方式によって大きく異なります。 以下は代表的なインターフェースとその速度です。
| インターフェース | 転送速度 |
|---|---|
| SATA III | 600MB/sec |
| PCIe 3.0 x4(NVMe) | 3.5GB/sec |
| PCIe 4.0 x4(NVMe) | 7GB/sec |
| PCIe 5.0 x4(NVMe) | 10〜14GB/sec |
| USB 3.2 Gen2 | 1.0GB/sec |
| USB 3.2 Gen2x2 | 2.0GB/sec |
| USB4(外付け SSD) | 最大 3.0GB/sec |
性能の指標
SSD の性能を判断する際には、以下の要素が重要です。
- シーケンシャル速度:大容量データの読み書き速度。
- ランダムアクセス:小さなファイルの読み書き性能。体感速度に直結。
- TBW(総書き込み量):寿命の目安。
- キャッシュ方式:SLC キャッシュの有無で速度が大きく変わる。
- コントローラ:SSD の頭脳。性能と安定性に影響。
容量
2026 年現在、一般的な SSD の容量は 500GB〜2TB が主流です。 ゲーム用途では 1TB 以上が推奨され、動画編集などの用途では 2TB〜4TB が選ばれます。
耐久性(TBW)
SSD の寿命は TBW(Total Bytes Written)で表されます。 一般的な 1TB SSD の TBW は 300〜600TB 程度で、通常の使用では 10 年以上持つことが多いです。
SSD メーカーの動向
SSD 業界は NAND フラッシュメーカーとコントローラメーカーの統合が進み、 2026 年現在の主要メーカーは以下の通りです。
- Samsung(自社 NAND+コントローラ)
- Western Digital(SanDisk)
- KIOXIA(旧東芝メモリ)
- Micron(Crucial ブランド)
- SK hynix(Solidigm ブランド)