AMD FX / APU / Bulldozer 系アーキテクチャまとめ

本ページでは、AMD が 2011 年以降に展開した「Bulldozer 系アーキテクチャ」を中心に、 FX シリーズ、APU 世代、そして最終形である Excavator までを体系的にまとめています。

AMD FX シリーズ(Bulldozer / Piledriver)

2011 年に登場した FX シリーズは、Bulldozer モジュール構造を採用した新世代 CPU。 高クロック化に強く、Black Edition による OC 耐性も高かった一方、 シングルスレッド性能の低さが課題となりました。

Bulldozer(FX-8000 / 6000 / 4000)

モデルモジュール数クロックTDPソケット
FX-81504(8コア)3.6GHz(Turbo 4.2)125WAM3+
FX-61003(6コア)3.3GHz(Turbo 3.9)95WAM3+
FX-41002(4コア)3.6GHz(Turbo 3.8)95WAM3+

Piledriver(FX-8300 / 6300 / 4300)

Bulldozer の改良版で、クロック効率と消費電力が改善された世代。

モデルコア数クロックTDPソケット
FX-835084.0GHz(Turbo 4.2)125WAM3+
FX-832083.5GHz(Turbo 4.0)125WAM3+
FX-630063.5GHz(Turbo 4.1)95WAM3+

APU世代

AMD APU は CPU と GPU を 1 チップに統合した製品で、内蔵 GPU 性能が高く、 省電力ノート PC や小型 PC で広く採用されました。 ここでは Llano から Kaveri までの代表的な APU を、世代ごとに詳しく整理します。Carrizoはモバイル向けなので省略。

Llano 世代(Socket FM1 / 32nm)

初代 APU。K10 系 CPU コアと Radeon HD 6000D 系 GPU を統合し、 「CPU+GPU 統合」というコンセプトを一般向けに広めた世代です。

モデルコア/スレッドGPU GPU コアクロックTDPソケット
A8-38504C/4TRadeon HD 6550D400基2.9GHz100WFM1
A8-38004C/4TRadeon HD 6550D400基2.4GHz(Turbo 2.7)65WFM1
A6-36504C/4TRadeon HD 6530D320基2.6GHz100WFM1
A4-34002C/2TRadeon HD 6410D160基2.7GHz65WFM1

Trinity / Richland 世代(Socket FM2 / 32nm)

Trinity は Piledriver ベースの CPU コアと VLIW4 世代 GPU を統合し、 Llano から CPU・GPU ともに性能が向上しました。Richland は Trinity の改良版で、 クロック向上と省電力化が図られています。

世代モデルコア/スレッド GPUGPU コアクロックTDPソケット
TrinityA10-5800K4C/4TRadeon HD 7660D384基3.8GHz(4.2)100WFM2
TrinityA8-5600K4C/4TRadeon HD 7560D256基3.6GHz(3.9)100WFM2
RichlandA10-6800K4C/4TRadeon HD 8670D384基4.1GHz(4.4)100WFM2
RichlandA8-6600K4C/4TRadeon HD 8570D256基3.9GHz(4.2)100WFM2

Kaveri 世代(Socket FM2+ / 28nm)

Kaveri は Steamroller コアと GCN アーキテクチャ GPU を統合し、 HSA(Heterogeneous System Architecture)を強く打ち出した世代です。 GPU 側の機能が大きく進化し、APU の「GPU 重視」路線が明確になりました。

モデルコア/スレッドGPU GPU コアクロックTDPソケット
A10-7850K4C/4TRadeon R7512基3.7GHz(4.0)95WFM2+
A10-78004C/4TRadeon R7512基3.5GHz(3.9)65WFM2+
A8-76004C/4TRadeon R7384基3.1GHz(3.8)65WFM2+

Excavator(最後の「Bulldozer 系」)

Excavator は Bulldozer 系アーキテクチャの最終形で、 主に APU(Carrizo / Bristol Ridge)として展開されました。 省電力化が進み、ノート PC 向けとして完成度が高い世代でした。 この後、AMD は Zen アーキテクチャへ完全移行し、Ryzen 時代が始まります。