DirectX 9 世代 GPU

DirectX 9 世代では、プログラマブルシェーダーがさらに進化し、 Shader Model 2.0 / 3.0 によって表現力が大幅に向上した。 NVIDIA は GeForce FX(NV30)で DX9 に参入し、 その後 GeForce 6(NV40)、GeForce 7(G70)へと発展していく。

GeForce FX 5000 シリーズ (2003) -- DirectX 9

ビデオチップ 5700 Ultra57005700LE 5600 Ultra5600 5200 Ultra5200
コアクロック 475MHz425MHz250MHz 350MHz325MHz 325MHz250MHz
メモリクロック(DDR) 900MHz--400MHz 700MHz550MHz 650MHz400MHz
メモリインターフェイス128bit
Vertex Shader2.0+
Pixel Shader2.0+
DirectX 対応9

GeForce FX シリーズ(NV30)は NVIDIA 初の DirectX 9 対応 GPU。 3月に5800 UltraがPCI スロットを1つ余分に占有する「FXFlow」冷却を採用して話題となったが、6月には5900 Ultraと5900に置き換わり、10月には5950 Ultraに置き換わった。1年の間に何度も最上位モデルが変わった。

GeForce 6 シリーズ (2004) -- DirectX 9.0c / Shader Model 3.0

ビデオチップ 6800 Ultra6800 GT6800 5950 Ultra5900 Ultra5900 5800 Ultra5800
コアクロック 475MHz400MHz350MHz 325MHz450MHz400MHz 500MHz400MHz
メモリクロック(DDR) 1100MHz1000MHz700MHz 950MHz850MHz850MHz 1000MHz800MHz
メモリインターフェイス 256bit128bit
レンダリングパイプライン 16128
Vertex Shader 3.02.0+
Pixel Shader 3.02.0+
DirectX 対応 9.0c9

GeForce 6800 シリーズ(NV40)は Shader Model 3.0 / DirectX 9.0c に対応した初の GPU。 FX 世代から大幅に性能が向上し、NVIDIA が再び主導権を取り戻した世代となった。ほぼ名称通りの性能だが、5900と5800 Ultraは優劣付けがたい。

GeForce 7 シリーズ (2005) -- DirectX 9.0c

ビデオチップ 7950 GT7900 GTX7900 GT 7900 GS7800 GTX7800 GT7800 GS
コアクロック 550MHz650MHz450MHz 450MHz430MHz400MHz375MHz
メモリクロック(DDR) 1400MHz1600MHz1320MHz 1200MHz1000MHz1200MHz
メモリインターフェイス256bit
DirectX 対応9.0c

GeForce 7 シリーズ(G70)は GeForce 6 の改良版で、DirectX 9.0c 世代の完成形。 7900 GTX は当時のハイエンドとして高い評価を受けた。

DirectX 9 世代 ATI GPU

ATI(後の AMD)は DirectX 9 世代で大きく躍進し、Radeon 9700 / 9800 シリーズで NVIDIA GeForce FX を圧倒した。R300 アーキテクチャは長寿命で、 その後の X800 シリーズまで発展し、最終的には X1000 シリーズで Shader Model 3.0 に対応した。 Radeon には、ビデオキャプチャー機能を備えた ALL-IN-WONDER シリーズなども存在する。

Radeon 9700 / 9800 / 9600 / 9500 シリーズ (2002-2004) -- DirectX 9

ビデオチップ 9800 XT9800 PRO9700 PRO9700 9600 XT9600 Pro9600 9500 Pro9500
コアクロック 412MHz380MHz325MHz275MHz 500MHz400MHz325MHz 275MHz
メモリクロック(DDR) 730MHz700MHz620MHz540MHz 600MHz 540MHz
メモリインターフェイス 256bit128bit
レンダリングパイプライン 8484
Vertex Shader バージョン 2.0
Pixel Shader バージョン 2.0
DirectX 対応9

Radeon 9700 / 9800(R300)は DirectX 9 世代の象徴で、GeForce FX を大きく上回る性能を発揮した。

2002年の Radeon 主力は Radeon 9000 系。 Radeon 9700(R300)は Radeon 8500(R200)とは別の新コアでメジャーアップ版。 Radeon 9500 は R300 の廉価版。

2003年は 9800PRO がハイエンドとなり、9500 系の位置に 9600 / 9600PRO、 9000 系の位置に 9200 / 9200PRO が投入された。 2003年10月には 9800XT / 9600XT が登場。 2004年5月には X800 シリーズが発表され、AGP 専用カードの最終世代となった。今後登場するもAGPスロット用の製品はPCI Express版を変換した物。

性能順は9500Pro > 9600XT > 9600Pro > 9500 > 9600 > 9600SE > 9550 > 9550SE

9500PRO が 9600PRO より性能が優れている理由は、 9500 が 9700 の 128bit 版であるのに対し、9600PRO はパイプラインが 4 本しかなく、 クロックあたり性能が低い為、クロックは上回っているのに性能では負けしまう。 9550 は中国向けの廉価モデル。

Radeon X800 / X700 / X600 シリーズ (2003-2004) -- DirectX 9 / SM2.0b

ビデオチップ X800 XTPEX800 PRO X700 XTX700 PROX700 X600 XTX600 PRO
コアクロック 520MHz475MHz 475MHz420MHz400MHz 500MHz400MHz
メモリクロック(DDR) 1120MHz900MHz 1000MHz864MHz700MHz 740MHz600MHz
メモリインターフェイス 256bit 128bit 128bit
レンダリングパイプライン 1612 8 4
Vertex Shader バージョン 2.0a 2.0b 2.0
Pixel Shader バージョン 2.0b 2.0b 2.0
DirectX 対応9

Radeon X800(R420)は R300 の後継となるハイエンド GPU で、AGP 世代の最終期を代表するモデル。 X700 はミドルレンジ向け、X600 は PCI Express 初期のメインストリーム向けとして投入された。 性能順はX800 XTPE > X800 PRO > 9800XT > 9800PRO > 9700PRO > 9700 > 9800SE。

Radeon X1000 シリーズ (2005) -- DirectX 9.0c / Shader Model 3.0

ビデオチップ X1800 XTX1600 XTX1600 PRO X1300 XTX1300 PROX1300
コアクロック 625MHz590MHz500MHz 500MHz600MHz450MHz
メモリクロック 1500MHz1380MHz780MHz 800MHz450MHz
Vertex Shader バージョン3.0
Pixel Shader バージョン3.0
DirectX 対応9.0c

Radeon X1000 シリーズ(R520)は Shader Model 3.0 に対応し、 DirectX 9 世代の ATI アーキテクチャの完成形となった。

GeForce と Radeon はどちらが優れているのか?(2003年当時)

どちらも優れた GPU であり単純な優劣はつけにくいが、 発売時期が新しい方がベンチマークで有利な傾向がある。

ハイエンド:9800 XT > 5950 Ultra ミドル:5700 Ultra > 9600 XT(ただし 9600 > 5600) メイン:5200 Ultra と 9200PRO は DirectX 世代が異なるが同格

9700Pro > 9700 > GF4Ti4600 9500Pro > GF4Ti4400 9500 > GF4Ti4200 GF3Ti500 > 8500 > GF3 > 8500LE > GF3Ti200 9000Pro > 9000 > GF4MX460 > GF4MX440 > GF4MX420

DirectX9 対応ゲームでは、9700Pro / 9500 が GF4Ti シリーズを圧倒した。

Vertex Shader(バーテックス・シェーダ)

3D ポリゴンの頂点が持つ座標・フォグなどの情報をプログラムで制御する機能。 水面の波やキャラクターの肌の皺など、複雑な変形表現を可能にする。

Pixel Shader(ピクセル・シェーダ)

色・透明度・質感などをピクセル単位で制御する機能。 金属の光沢、陰影の変化、炎や魔法のエフェクトなどを表現できる。