ビデオカード DirectX9世代以前
NVIDIAの変遷
2001年にGeForce3を発売。2002年にはGeForce4。
GeForce4にはハイエンド向けのGeForce4 Tiとメインストリーム向けのGeForce4 MXがある。
GeForce4 Ti4000シリーズ
ビデオチップ | GeForce4 Ti4600 | Ti4400 | Ti4200 | GeForce 3 | 500 | Ti 200 |
---|---|---|---|---|---|---|
コアクロック | 300MHz | 275MHz | 250MHz | 200MHz | 240MHz | 175MHz |
メモリクロック(DDR) | 660MHz | 550MHz | 500MHz | 460MHz | 500MHz | 400MHz |
メモリインターフェイス | 128bit | |||||
メモリ帯域幅 | 10.4GB/sec | 8.8GB/sec | 8.0GB/sec | 7.4GB/sec | 8.0GB/sec | 6.4GB/sec |
Vertex Shaderバージョン | 1.1 | 1 | ||||
Pixel Shaderバージョン | 1.3 | 1.1 | ||||
DirectX対応世代 | 8.1 | 8 |
GeForce4 Ti4600、4400、4200はAGP2.0(4X)対応ですが、AGP3.0(8X)に対応した
GeForce4 Ti4800、4800SE、4200 with 8Xが新たにリリースされました。
AGP3.0に対応した事により、高速にデータのやりとりができる様になりますが、
現在の性能では効果はほとんど無い様。
GeForce4 MX 400シリーズ
ビデオチップ | MX 460 | MX 440 with 8X | MX 440 | MX 420 |
---|---|---|---|---|
コアクロック | 300MHz | 270MHz | 250MHz | |
メモリクロック | 550MHz(DDR) | 500MHz(DDR) | 400MHz(DDR) | 166MHz |
メモリインターフェイス | 128bit | 64bit | ||
メモリ帯域幅 | 8.8GB/sec | 8.0GB/sec | 6.4GB/sec | 2.7GB/sec |
DirectX対応世代 | 7 |
GeForce4 MXとGeForce3の能力には注意が必要となる。
GeForce4の方がGeForce3より良いように見えるが、開発コードで見ると、
GeForce4は「NV17」。GeForce3は「NV20」と逆転している。
それも正確にはGeForce4 MXはGeForce2「NV11」のバージョンアップ版な為、GeForce3より一世代古いと言える。
ちなみにGeForce4は「NV25」で、GeForce3「NV20」のマイナーアップ版。購入する場合は、この点に注意した方が良い。
GeForceFX 5000シリーズ
ビデオチップ | 5700 Ultra | 5700 | 5700LE | 5600 Ultra | 5600 | 5200 Ultra | 5200 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
コアクロック | 475MHz | 425MHz | 250MHz | 350MHz | 325MHz | 325MHz | 250MHz |
メモリクロック(DDR) | 900MHz | ? | 400MHz | 700MHz | 550MHz | 650MHz | 400MHz |
メモリインターフェイス | 128bit | ||||||
Vertex Shaderバージョン | 2.0+ | ||||||
Pixel Shaderバージョン | 2.0+ | ||||||
DirectX対応世代 | 9 |
2003年になるとGeForce FXシリーズが登場する。
ハイエンド向けにGeForce FX 5800 UltraとGeForce FX 5800。
ミドルレンジ向けにFX 5600 UltraとFX 5600。
メインストリーム向けにFX 5200 Ultraと5200。
5800系には「FXFlow」と呼ばれる熱管理システムを搭載し、PCIスロットが一つ余計に必要となった。
その後、5800系は5900 Ultraと5900に置き換わり、10月に5950 Ultraと5700 Ultraを発表。
5700 Ultra>5600 Ultra>5600>5200 Ultra>5200
5900XTが5700Ultraに置き換わるという噂も有る。
5700と5600XTも存在するが、正式なクロック等は不明。5600XTは5200Ultraよりも遅い。
GeForce6 6000シリーズ
ビデオチップ | 6800 Ultra | 6800 GT | 6800 | 5950 Ultra | 5900 Ultra | 5900 | 5800 Ultra | 5800 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
コアクロック | 475MHz | 400MHz | 350MHz | 325MHz | 450MHz | 400MHz | 500MHz | 400MHz |
メモリクロック(DDR) | 1100MHz | 1000MHz | 700MHz | 950MHz | 850MHz | 850MHz | 1GHz | 800MHz |
メモリインターフェイス | 256bit | 128bit | ||||||
レンダリングパイプライン | 16 | 12 | 8 | |||||
Vertex Shaderバージョン | 3.0 | 2.0+ | ||||||
Pixel Shaderバージョン | 3.0 | 2.0+ | ||||||
DirectX対応世代 | 9.0c | 9 |
2004年4月にはGeForce 6800シリーズを発表、初のShader 3.0、Direct X9.0c対応。
ほぼ名称通りの性能だが、5900と5800 Ultraは優劣付けがたい。
GeForce7 7000シリーズ
ビデオチップ | 7950 GT | 7900 GTX | 7900 GT | 7900 GS | 7800 GTX | 7800 GT | 7800 GS |
---|---|---|---|---|---|---|---|
コアクロック | 550MHz | 650MHz | 450MHz | 450MHz | 430MHz | 400MHz | 375MHz |
メモリクロック(DDR) | 1400MHz | 1600MHz | 1320MHz | 1200MHz | 1000MHz | 1200MHz | |
メモリインターフェイス | 256bit | ||||||
DirectX対応世代 | 9.0c |
ATIの変遷
Radeonには、ビデオキャプチャー機能を備えたALL-IN-WONDERなどもある。
Radeon X800および9800
ビデオチップ | X800 XTPE | X800 PRO | 9800 XT | 9800 PRO | 9700PRO | 9700 |
---|---|---|---|---|---|---|
コアクロック | 520MHz | 475MHz | 412MHz | 380MHz | 325MHz | 275MHz |
メモリクロック(DDR) | 1120MHz | 900MHz | 730MHz | 700MHz | 620MHz | 540MHz |
メモリインターフェイス | 256bit | |||||
レンダリングパイプライン | 16 | 12 | 8 | |||
Vertex Shaderバージョン | 2.0a | 2.0+ | 2.0 | |||
Pixel Shaderバージョン | 2.0b | 2.0+ | 2.0 | |||
DirectX対応世代 | 9 |
2002年のRadeonの主力はRadeon 9000系。
2002年は最速のRadeon 9700PROを筆頭に、ミドルレンジにRadeon 9500と同PRO、
そしてメインストリーム向けにRadeon 9000と同PROがある。
Radeon 9700は開発コードR300でRadeon 8500(R200)とは別の新コアとなっており、メジャーバージョンアップ版と言える。
Radeon 9500はR300の廉価版。
2003年は9700PROの後継として9800PROを配し、9500系の位置に9600、同PRO。
Radeon 9000系の位置に9200、同PRO版という構成に変わった。
2003年10月には9800XTと9600XTというPRO版よりも上位のチップを発表。
2004年5月にはRADEON X800シリーズを発表、ハイエンドを置き換えたが、
これを持ってAGP専用のビデオカードは最後となる。
今後登場するもAGPスロット用の製品は、PCI Express版を変換した物となる。
Radeon 9600および9500
ビデオチップ | 9600 XT | 9600 Pro | 9600 | 9500 Pro | 9500 |
---|---|---|---|---|---|
コアクロック | 500MHz | 400MHz | 325MHz | 275MHz | |
メモリクロック(DDR) | 600MHz | 540MHz | |||
メモリインターフェイス | 128bit | ||||
レンダリングパイプライン | 4 | 8 | 4 | ||
Vertex Shaderバージョン | 2.0+ | 2.0 | |||
Pixel Shaderバージョン | 2.0+ | 2.0 | |||
DirectX対応世代 | 9 |
9500Pro>9600XT>9600Pro>9500>9600>9600SE>9550>9550SE
RADEON 9500 PROの性能がRADEON 9600 PROよりも高いのには理由がある。
9500が9700の128bit版なのに対し、9600 PROはレンダリングパイプラインが4本と少なく、クロック辺りの性能が9500 PROに比べて半分。その為、クロックは上回っているのに性能では負けしまう。未発表の9550は中国向けの製品で性能は低い模様。
Radeon 8500および9000
ビデオチップ | 8500 | 8500LE | 8500LELE | 9000Pro | 9000 | 9000LE |
---|---|---|---|---|---|---|
コアクロック | 275MHz | 250MHz | 230MHz | 275MHz | 250MHz | |
メモリクロック(DDR) | 550MHz | 460MHz | 540MHz | 550MHz | 400MHz | |
メモリインターフェイス | 128bit | |||||
レンダリングパイプライン | 4 | |||||
Vertex Shaderバージョン | 1.1 | |||||
Pixel Shaderバージョン | 1.4 | |||||
DirectX対応世代 | 8.1 |
Radeon 8500は2001年に発売された。
8500>8500LE≒9000Pro>8500LELE>9000
Radeon 8500とRadeon 9000の関係には注意が必要となる。
Radeon 8500は開発コードではR200。Radeon 9000はR200の廉価版RV250であり、
性能はRadeon 8500の方がRadeon 9000よりも上となっている。8500は後に9100と改められた。
Radeon9200は9000にAGP8Xサポートを施した物。
ビデオチップ | X1800 XT | X1600 XT | X1600 PRO | X1300 XT | X1300 PRO | X1300 |
---|---|---|---|---|---|---|
コアクロック | 625MHz | 590MHz | 500MHz | 500MHz | 600MHz | 450MHz |
メモリクロック | 1500MHz | 1380MHz | 780MHz | 800MHz | 450MHz | |
DirectX対応世代 | 9.0c |
GeForceとRadeonどちらが優れているのか?
やはり気になるのはGeForceとRadeonどちらがより優れているのか。
両方とも優れたビデオカードなので優劣はつけ難い。ただ、単純に発売時期から考えると、
後発の方が、ベンチマークでの性能が高い場合が多い。2003年現在。
ハイエンド対決は9800 XT>5950 Ultra等、一般的にATIが優勢。
ミドルレンジでは5700 Ultra>9600 XTとはなってはいるが、
9600と5600では9600の方が性能は良い。
5200 Ultraと9200PROではDirectX対応世代が9と8.1で違うが、値段相応、同程度。
9700Pro>9700>GF4Ti4600
9500PRO>GF4Ti4400
9500>GF4Ti4200
GF3Ti500>8500>GF3>8500LE>GF3Ti200
9000PRO>9000>GF4MX 460>GF4MX 440>GF4MX 420
DirectX9対応ゲームでのスペックは、
やはり対応している9700Pro?9500が、GF4Tiシリーズを完璧に抑えている。
Vertex Shader(バーテックス・シェーダ)
3Dグラフィックスのポリゴンの各頂点が持っている座標やフォグなどの情報をプログラムで制御する機能。これによって、水面の波や人間の肌の皺などを作ることが可能になった。
Pixel Shader(ピクセル・シェーダ)
色や透明度等のテクスチャへの効果をプログラムによって描画する機能。微妙な陰影の変化や金属の質感などを表現することが可能になった。