DVD ドライブとは
DVD ドライブは、CD より大容量のデータを扱える光学ドライブで、 映画の再生、ソフトウェアのインストール、データバックアップなどに利用されてきました。 現在では Blu-ray ドライブに置き換わりつつありますが、 互換性の高さから DVD ドライブは長く使われ続けています。
DVD には読み込み専用の DVD-ROM、一度だけ書き込める DVD-R、 書き換え可能な DVD-RW、さらに高機能な DVD-RAM など 多くの規格が存在します。
内蔵ドライブには CD と同じく IDE(ATAPI)接続 と SATA 接続 があり、外付けでは USB 接続が一般的です。
DVD の規格と容量
| 規格 | 容量 | 特徴 |
|---|---|---|
| DVD-ROM | 4.7GB(片面1層) | 読み込み専用。映画やソフトウェアの配布に使用。 |
| DVD-R | 4.7GB | 一度だけ書き込み可能。互換性が高い。 |
| DVD-RW | 4.7GB | 約 1000 回書き換え可能。バックアップ用途に便利。 |
| DVD+R / +RW | 4.7GB | 書き込み品質が高く、エラー管理が優秀な + 系規格。 |
| DVD-RAM | 4.7GB(カートリッジ式も存在) | 高信頼・高耐久。HDD のように扱えるが互換性は低め。 |
| DVD(片面2層) | 8.5GB | 映画などで使用される大容量規格。 |
DVD の書き込み速度と記録方式
DVD の書き込み速度は「1 倍速 = 1.385MB/sec」。 現在の最高速度は 16 倍速が一般的で、CD と同様に CLV / CAV / Zone CLV / パーシャル CAV などの方式が使われています。
DVD は CD よりデータ密度が高いため、書き込み品質の影響が大きく、 メディアとドライブの相性が重要になります。
DVD-R / DVD+R の違い
| 項目 | DVD-R | DVD+R |
|---|---|---|
| 互換性 | 古い機器でも読みやすい | 新しい機器で高い互換性 |
| 書き込み品質 | 一般的 | エラー管理が優秀で高品質 |
| 追記 | やや苦手 | 得意(+ 系の強み) |
当時は「-R 派」「+R 派」で議論がありましたが、 現代のドライブはほぼ全て両対応です。
DVD-RAM の特徴
DVD-RAM は他の DVD と異なり、HDD のようにランダムアクセスが可能で、 書き換え耐久性も高いのが特徴です。
- 約 10 万回の書き換えが可能
- エラー管理が非常に優秀
- カートリッジ式で物理的に保護されたモデルも存在
- 互換性は低く、対応ドライブが必要
信頼性が高いため、業務用バックアップとして人気がありました。
書き込みエラー防止機能(DVD 版)
CD-R と同様、DVD でもバッファアンダーランを防ぐための エラー防止機能が搭載されています。
- BURN-Proof(SANYO)
- Just Link(RICOH)
- Seamless Link(Philips)
- Power-Burn(SONY)
これらの技術により、書き込み中に PC が重くなっても データが破損しにくくなりました。
メーカー独自の機能(DVD 時代)
DVD ドライブでも各メーカーは独自の高品質化技術を搭載していました。
- PoweRec(PLEXTOR):メディアに合わせて最適なレーザー出力を自動調整。
- GigaRec(PLEXTOR):記録密度を変えて容量を増減できる特殊機能。
- HighMAT(Microsoft + Panasonic):DVD のメニュー構造を最適化。
豆知識:DVD の規格書
CD と同様、DVD にも規格書が存在します。
- DVD-ROM:映画・ソフト配布用
- DVD-R / RW:記録型 DVD の規格
- DVD-RAM:高信頼メディアの規格
DVD の規格は複雑で、当時は「-陣営(Pioneer)」と「+陣営(Philips)」の 規格戦争が話題になりました。