Intel LGA1851 プラットフォームは、2024 年に登場した Core Ultra 200S(Arrow Lake-S)向けの最新ソケットで、 DDR4 サポートを完全に終了し、DDR5 専用設計へと移行した世代です。 PCI Express 5.0、Thunderbolt 4、Wi-Fi 7 など最新 I/O に最適化されており、 LGA1700(Alder / Raptor Lake)から大きく進化したプラットフォームとなっています。

チップセットは Z890B860 の 2 モデルが展開され、 オーバークロック対応・PCIe レーン数・USB ポート構成などで明確に差別化されています。

LGA1851 世代の特徴

LGA1851 は、Intel デスクトッププラットフォームの大きな転換点となった世代で、 メモリ・PCIe・I/O のすべてが最新規格へ移行しています。

  • DDR5 専用(DDR4 完全終了)
  • PCIe 5.0(GPU / M.2)対応
  • Thunderbolt 4 / USB4 をサポート(Z890 は標準)
  • Wi-Fi 7 / 2.5GbE を想定した最新設計
  • P コア + E コア のハイブリッド構成(改良版)
  • Core Ultra 200S(Arrow Lake-S) に対応

Z890(ハイエンド)

Z890 は Arrow Lake 世代の最上位チップセットで、オーバークロック・拡張性・I/O のすべてが最大構成です。 クリエイターやゲーマー、OC ユーザー向けのフラッグシッププラットフォームとなります。

  • CPU & メモリのオーバークロックに対応
  • PCIe 5.0 x16(GPU)または x8 + x8
  • CPU 直結 PCIe 5.0 x4(M.2 NVMe)
  • Thunderbolt 4 / USB4 を標準サポート
  • USB 3.2 Gen2x2(20Gbps)を多数搭載

B860(メインストリーム)

B860 はコストと性能のバランスを重視したメインストリーム向けチップセットで、 一般ユーザーやゲーミング用途に最適な構成です。

  • メモリ OC のみ対応(CPU OC 非対応)
  • PCIe 5.0(GPU)対応
  • M.2 は PCIe 4.0 が中心(構成により 5.0 対応)
  • USB 3.2 Gen2x2(20Gbps)対応
  • Thunderbolt 4 はオプション扱い

Intel 800 シリーズ チップセット一覧

チップセット Z890 B860
対応 CPU Core Ultra 200S(LGA1851) Core Ultra 200S(LGA1851)
メモリ DDR5 専用 DDR5 専用
PCIe 世代 PCIe 5.0(GPU / M.2) PCIe 5.0(GPU) / PCIe 4.0(PCH)
M.2 / NVMe CPU直結 PCIe 5.0 x4 PCIe 4.0 x4(構成により 5.0 対応)
USB / Thunderbolt Thunderbolt 4 統合、USB 3.2 Gen2x2 USB 3.2 Gen2x2、Thunderbolt 4(オプション)
OC(倍率変更) CPU & メモリ対応 メモリのみ対応
用途 ハイエンド / OC / クリエイティブ メインストリーム / 高コスパ構成

まとめ

LGA1851(Arrow Lake)は、Intel デスクトッププラットフォームの新時代を象徴する世代で、 DDR5 専用化・PCIe 5.0・Thunderbolt 4 など、最新規格をフル活用できる設計になっています。

Z890 はフラッグシップとして最大の拡張性と OC 機能を備え、 B860 はコストと性能のバランスに優れたメインストリーム向け構成です。

LGA1700(Z690 / Z790)からの進化が明確で、Intel プラットフォームの次の標準となる世代です。