DirectX 8 世代 GPU

DirectX 8 世代ではプログラマブルシェーダーが導入され、GPU の表現力が大きく進化した。 NVIDIA は GeForce3(NV20)から GeForce4 Ti(NV25)へと発展し、 ATI も Radeon 8500(R200)を投入して本格的なシェーダー競争が始まった。 一方で、同時期の GeForce4 MX は DirectX 7 世代に留まる特殊な立ち位置にある。

GeForce3 シリーズ (2001) -- DirectX 8

ビデオチップ GeForce3GeForce3 Ti500GeForce3 Ti200
コアクロック200MHz240MHz175MHz
メモリクロック(DDR)460MHz500MHz400MHz
メモリインターフェイス128bit
メモリ帯域幅7.4GB/sec8.0GB/sec6.4GB/sec
Vertex Shader1.0
Pixel Shader1.1
DirectX 対応8

GeForce3 は NVIDIA 初のプログラマブルシェーダー対応 GPU(NV20)で、DirectX 8 世代の基礎を築いた。 後に Ti500 / Ti200 が追加され、動作クロックの違いでラインナップが拡張された。

GeForce4 Ti 4000 シリーズ (2002) -- DirectX 8.1

ビデオチップ GeForce4 Ti4600Ti4400Ti4200 GeForce3Ti500Ti200
コアクロック300MHz275MHz250MHz200MHz240MHz175MHz
メモリクロック(DDR)660MHz550MHz500MHz460MHz500MHz400MHz
メモリインターフェイス128bit
メモリ帯域幅10.4GB/sec8.8GB/sec8.0GB/sec7.4GB/sec8.0GB/sec6.4GB/sec
Vertex Shader1.11.0
Pixel Shader1.31.1
DirectX 対応8.18

GeForce4 Ti(NV25)は GeForce3 の改良版で DirectX 8.1 に対応。 GeForce4 Ti4600 / 4400 / 4200 は AGP2.0(4X)対応だが、 後に AGP 8X 対応の Ti4800 / 4800SE / 4200 with 8X が追加されたが、性能向上は限定的だった。

Radeon 8500 / 9000 シリーズ (2001-2002) -- DirectX 8.1

ビデオチップ 85008500LE8500LELE 9000Pro90009000LE
コアクロック275MHz250MHz230MHz275MHz250MHz
メモリクロック(DDR)550MHz460MHz540MHz550MHz400MHz
メモリインターフェイス128bit
レンダリングパイプライン4
Vertex Shader1.1
Pixel Shader1.4
DirectX 対応8.1

Radeon 8500(R200)は ATI の DirectX 8.1 対応 GPU で、Pixel Shader 1.4 を搭載。 Radeon 9000(RV250)は 8500 の廉価版で、性能は 8500 > 8500LE ≒ 9000Pro > 8500LELE > 9000 の順。

Radeon 8500 は後に Radeon 9100 として再登場し、 Radeon 9200 は 9000 に AGP 8X を追加したモデルとなる。

DirectX 7 世代 GPU

DirectX 7 世代は、固定機能パイプラインによるレンダリングが主流だった時代で、 プログラマブルシェーダーはまだ存在しない。T&L(Transform & Lighting)を GPU がハードウェア処理できるようになり、3D 描画性能が大きく向上した。 NVIDIA の GeForce2 系や、後期の GeForce4 MX シリーズがこの世代に属する。

GeForce4 MX 400 シリーズ (2002-2003) -- DirectX 7

ビデオチップ MX460MX440 with 8XMX440MX420
コアクロック300MHz270MHz250MHz
メモリクロック550MHz(DDR)500MHz(DDR)400MHz(DDR)166MHz
メモリインターフェイス128bit64bit
メモリ帯域幅8.8GB/sec8.0GB/sec6.4GB/sec2.7GB/sec
DirectX 対応7

GeForce4 MX は名前こそ「4」だが、内部は GeForce2(NV11)の発展版で DirectX 7 世代に留まる。 GeForce4 Ti(NV25)とは全く別系統であり、世代的には "GeForce2.5" とも言える位置付けだった。