大日本帝国海軍・直属部隊(1941年12月)
連合艦隊直属部隊の任務(1941年12月)
開戦時、連合艦隊直属部隊は特定の海域を攻略するのではなく、日本本土(広島県・柱島泊地)を拠点に、太平洋全域に広がる各艦隊へ指令を送る「総司令部」として機能しました。同時に、どの艦隊にも属さない専門性の高い艦艇を集め、全軍の作戦をバックアップしていました。
司令部としての「長門・陸奥」
第1戦隊の戦艦「長門」は連合艦隊旗艦であり、山本五十六長官が座乗していました。ここから真珠湾攻撃の「ニイタカヤマノボレ」といった暗号電文が発信されました。
- 洋上の作戦室: 刻々と変わる戦況を集約し、第一航空艦隊や第二艦隊などの各部隊へ次なる一手を指示する拠点でした。
- 戦略的温存: 「長門」は日本海軍の象徴であり、最終決戦の切り札として、開戦時は本土近海で待機していました。
特殊任務:第24戦隊(通商破壊・哨戒)
リストにある「報国丸」「愛国丸」などの特設巡洋艦は、民間商船を改装した艦艇ですが、軍艦並みの武装を持っていました。
- 秘密作戦: 遠くインド洋などへ進出し、敵の輸送船を沈めたり、太平洋の広範囲を見張る「隠密哨戒」に従事しました。
兵站と修理の要:附属部隊(明石・朝日など)
直属部隊の中でも、作戦継続に不可欠だったのが「附属」に分類された工作艦や給給母艦です。
- 工作艦「明石」: 本土へ戻れない損傷艦を、南方や前線拠点で修理する「移動する海軍工廠」として活躍しました。
- 特設潜水母艦: 潜水艦(第4・第5潜水戦隊など)に食料や酸素、魚雷を供給し、長期間の作戦を支える移動基地として機能しました。
直属部隊が果たした「頭脳」と「生命線」
もし直属部隊がいなければ、各艦隊はバラバラに動き、壊れた船を直すことも、遠い海域で潜水艦を戦わせることもできませんでした。派手な戦果を上げる前線部隊に対し、直属部隊は「連合艦隊という巨大組織を維持し、コントロールする」という最も重要な屋台骨を担っていたのです。
- 直属部隊
- 第1戦隊
- 長門、陸奥
- 第24戦隊
- 報国丸、愛国丸、清澄丸
- 第11航空戦隊
- 瑞穂、千歳
- 第4潜水戦隊
- 鬼怒、名古屋丸
- 第18潜水隊
- 伊53、伊54、伊55
- 第19潜水隊
- 伊56、伊57、伊58
- 第21潜水隊
- 呂33、呂34
- 第18潜水隊
- 鬼怒、名古屋丸
- 第5潜水戦隊
- 由良、りおでじゃねろ丸
- 第28潜水隊
- 伊59、伊60
- 第29潜水隊
- 伊62、伊64
- 第30潜水隊
- 伊65、伊66
- 第28潜水隊
- 由良、りおでじゃねろ丸
- 第1連合通信隊
- 附属
- 千代田、明石、朝日ほか
- 第1戦隊
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