大日本帝国海軍・第三艦隊
第三艦隊(だいさんかんたい)
第三艦隊は、開戦と同時にフィリピン方面の攻略を担うべく編成された「上陸侵攻・支援部隊」です。主力艦隊のような派手な戦艦戦隊は持たないが、開戦時にはミンダナオ島攻略、ラモン湾の上陸支援、レガスピー攻略作戦に従事した。
編成の特色と役割
- 第16戦隊(旗艦部隊): 重巡「足柄」を筆頭に、軽巡「長良」「球磨」で構成。フィリピン攻略戦の総指揮を執り、上陸部隊に強力な艦砲射撃の支援を提供しました。
- 第5水雷戦隊(護衛部隊): 軽巡「名取」と神風型・睦月型の駆逐艦(第5・第22駆逐隊)で構成。旧式ながらも信頼性の高い艦艇で、陸軍の輸送船団を敵潜水艦や航空機から守り抜く任務に就きました。
- 第17戦隊(敷設部隊): 敷設艦「厳島」「八重山」を擁し、機雷封鎖や航路啓開を担当。敵港湾の封鎖や味方拠点の防衛において重要な役割を担いました。
- 第6潜水戦隊: 潜水母艦「長鯨」と伊号第百二十一型(機雷敷設潜水艦)で構成。水中からの機雷敷設という特殊任務を想定した珍しい編成です。
上陸作戦の専門組織:根拠地隊
第三艦隊の最大の特徴は、第1・第2根拠地隊および第32特別根拠地隊を擁している点にあります。これらは単なる船の集まりではなく、占領した港湾の防衛や通信、補給拠点の設営、現地の警備を担う地上戦力をも含む組織です。これにより、攻略から占領、維持までを一貫して行うことが可能でした。
戦術的意義:南方進出の先陣
第三艦隊は、連合艦隊の中でも特に「陸海軍協同作戦」の色が濃い部隊です。附属の「山彦丸」のような特設艦艇が工作や補給を支え、地味ながらも「占領地を確保し、広げる」という南方作戦の成功に不可欠な土台を築き上げました。この艦隊の活躍により、日本軍は短期間での比島制圧を実現したのです。
- 第三艦隊
- 第16戦隊
- 足柄、長良、球磨
- 第17戦隊
- 厳島、八重山、辰宮丸
- 第5水雷戦隊
- 名取
- 第5駆逐隊
- 朝風、春風、松風、旗風
- 第22駆逐隊
- 皐月、水無月、文月、長月
- 第5駆逐隊
- 名取
- 第6潜水戦隊
- 長鯨
- 第9潜水隊
- 伊123、伊124
- 第13潜水隊
- 伊121、伊122
- 第9潜水隊
- 長鯨
- 第12航空戦隊
- 高雄、愛宕、鳥海、摩耶
- 第1根拠地隊
- 第2根拠地隊
- 第32特別根拠地隊
- 附属
- 山彦丸ほか
- 第16戦隊
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