大日本帝国海軍・第二艦隊
第二艦隊(だいにかんたい)
第一艦隊が戦艦主体の重厚な陣容であるのに対し、第二艦隊は高速かつ強力な打撃力を誇る「重巡洋艦」と、練達の「水雷戦隊」を中心に構成されています。開戦時は南方作戦の主軸としてマレー、フィリピン方面に進出した。
重巡洋艦の主軸(第4・第5・第7・第8戦隊)
当時の日本海軍が誇る高性能重巡洋艦がほぼすべて集結しており、極めて高い攻撃力と機動力を兼ね備えていました。
- 第4戦隊(高雄型): 「高雄」「愛宕」など、巨大な艦橋を特徴とする重巡洋艦です。艦隊の旗艦能力に優れ、戦闘指揮の中心となりました。
- 第5戦隊(妙高型): 「妙高」「那智」「羽黒」といった、重武装と高速を両立した傑作重巡洋艦で構成されています。
- 第7戦隊(最上型): 「最上」「三隈」などの最新鋭重巡です。後に航空巡洋艦へ改装されるなど、多機能な運用が期待されていました。
- 第8戦隊(利根型): 「利根」「筑摩」は、前部に主砲を集中させ、後部を広い水上機作業甲板とした偵察特化型です。艦隊の「目」として、索敵任務において無類の能力を発揮しました。
水雷戦隊の双璧(第2・第4水雷戦隊)
第二艦隊の攻撃力を支えるのが、日本海軍屈指の練度を誇る二つの水雷戦隊です。
- 第2水雷戦隊(二水戦): 軽巡「神通」を旗艦とし、常に海軍の最精鋭駆逐艦が集められる部隊です。「雪風」や「陽炎」といった名艦が名を連ね、夜戦においては世界最強と恐れられました。
- 第4水雷戦隊(四水戦): 軽巡「那珂」を旗艦とする部隊です。二水戦とともに、南方攻略戦において輸送船団の護衛や敵艦隊の掃討に縦横無尽の活躍を見せました。
戦術的意義:動く前衛部隊
第二艦隊の真骨頂は、その足の速さにあります。敵主力艦隊を発見次第、迅速に進出してその勢力を削ぎ、味方戦艦部隊の勝利を確実にする「漸減(ざんげん)邀撃作戦」の核心を担っていました。第8戦隊の偵察力、第4・5・7戦隊の砲撃力、そして水雷戦隊の雷撃力が一体となったこの編成は、開戦初期の南方攻略を成功に導く最大の原動力となりました。
- 第二艦隊
- 第4戦隊
- 高雄、愛宕、鳥海、摩耶
- 第5戦隊
- 那智、羽黒、妙高
- 第7戦隊
- 最上、三隈、鈴谷、熊野
- 第8戦隊
- 利根、筑摩
- 第2水雷戦隊
- 神通
- 第8駆逐隊
- 朝潮、満潮、大潮、荒潮
- 第15駆逐隊
- 黒潮、親潮、早潮、夏潮
- 第16駆逐隊
- 初風、雪風、天津風、時津風
- 第18駆逐隊
- 霞、霰、陽炎、不知火
- 第8駆逐隊
- 神通
- 第4水雷戦隊
- 那珂
- 第2駆逐隊
- 村雨、夕立、春雨、五月雨
- 第4駆逐隊
- 嵐、萩風、野分、舞風
- 第9駆逐隊
- 朝雲、山雲、夏雲、峯雲
- 第24駆逐隊
- 海風、山風、江風、涼風
- 第2駆逐隊
- 那珂
- 第4戦隊
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