駆逐艦「叢雲改二」

2015年4月10日、初期艦五人衆のなかでは吹雪に続く二人目の改二改装として、特I型駆逐艦「叢雲」が実装された。母港ボイスで長らく「酸素魚雷を食らわせるわよ!」と豪語しながらも未装備だった彼女が、この改装によりついに「61cm三連装(酸素)魚雷」を携えて参戦した。史実では早期に戦没し、酸素魚雷の運用能力を持たなかった彼女にとって、まさに待望のif改装と言える。
⚓ 史実を物語る艤装の変化
改二となった叢雲の容姿は、特型駆逐艦の歴史を色濃く反映している。
- 船体補強のメタファー: 改造前より肉付きがよくなったと評されるボディラインや、セーラーカラーを廃した独特のデザイン。これは「第四艦隊事件」による船体強度の不足をリベット打ちで補強し、重量が増加した史実を表現しているとの説が有力である。
- 攻撃的な「槍」の進化: 彼女のトレードマークである槍は、より攻撃的な両刃の穂先へと進化。立ち絵からは一見消えたように見える魚雷も、装備枠としてはしっかりと確保されている。
💥 突出した隙のないステータス構成
性能面では対空の大幅な向上と、標準以上の雷装値を備えたバランス型となっている。
- スペック比較: 一番艦である吹雪改二と比較すると、火力や対空、索敵の面で一歩譲る場面が多い。しかし、度重なる上方修正により、現在は装甲や運の最大値も引き上げられ、安定した運用が可能となっている。
- 持参装備の価値: 61cm三連装(酸素)魚雷に加え、通称「浦風砲」こと12.7cm連装高角砲(後期型)を2個持参する。現在では選択肢が増えた小口径主砲だが、実装当時は貴重な防空装備の供給源であった。
🚫 悲劇の予兆となった船体の亀裂
叢雲改二のスカートにある「スリット」や、全体的に頑丈になったデザインには、ある逸話が隠されている。
かつて叢雲は、演習中に特型駆逐艦のなかで真っ先に船体への亀裂が見つかった艦であった。しかし、演習計画を優先するあまりその報告は握り潰され、結果として「第四艦隊事件」という未曾有の大惨事を招くことになる。
この事件を生き残り、大規模な船体補強工事を受けた彼女の姿は、単なるパワーアップではなく「悲劇を乗り越えた強さ」の象徴でもある。
💡 愛着に応える「if」の輝き
昨今の専用対空カットイン等を持つ尖った改二勢と比較すると、運用上の優先度は相対的に低くなっているのは否めない。
- 運用のポイント: 突出した特性がない分、どのような海域でも平均以上の働きを見せてくれる。バレンタインmode等の期間限定グラフィックも豊富であり、初期艦として彼女を選んだ提督にとっては、長く付き合えるパートナーであり続けるだろう。
- 総評: 「アンタの指揮、まあまあだったわ。......まあまあね!」とツン気味に語る彼女。その言葉の裏にある信頼に応えるべく、重厚になったその船体で今日も艦隊を支え続ける。
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