駆逐艦「山風」

駆逐艦「山風」

2016年秋イベント『発令!「艦隊作戦第三法」』E-2、E-3ボスドロップとして実装された、白露型駆逐艦8番艦「山風」。改白露型(海風型)の2番艦であり、彼女の着任をもって、サービス開始から3年7ヶ月の月日を経てついに白露型10隻がすべて鎮守府に揃うこととなった。どこか儚げで、周囲を拒絶するかのような危うい魅力を放つ彼女は、提督たちの保護欲を強く刺激する存在である。

⚓ 房総沖に消えた悲劇の改白露型

山風は、白露型の改良型である「海風型」の一角として、大戦初期の重要な作戦に従事した。

  • 精鋭第二十四駆逐隊: 海風、江風、涼風と共に第二十四駆逐隊を編成。フィリピン攻略作戦や蘭印作戦、そしてミッドウェー海戦では正規空母「加賀」の護衛を務めるなど、最前線で奮闘した。
  • 史実をなぞるドロップ海域: 実装イベントの舞台や、2021年秋イベントの通称「山風ルート」は、彼女が米潜水艦の雷撃を受け、誰にも知られず消息を絶った房総半島沖の座標と符合する。ゲーム内での邂逅は、深い海の底から彼女を救い出すかのような意味合いを持っている。
  • 「山」と「嵐」の郵便事情: 漢字表記が似ている陽炎型「嵐」とは、郵便物の誤配送が多発したという微笑ましいエピソードも。山風側が「山 風」とスペースを空けて書くよう配慮するなど、当時の苦労が偲ばれる。

🍂 拒絶の裏に秘めた「私を見つけて」

イラストレーター・玖条イチソ氏が「一番最初に沈んでしまった艦だから、姉妹の中で一番背が低い」と語る通り、その幼い容姿と後ろ向きな言動が彼女の特徴だ。

  • 触れないで、構わないで: 「何?」「触らないでって言ってるのに......」と、初期の母港ボイスでは提督を突き放すような態度が目立つ。しかし、その声のトーンからは、孤独に消えていった史実ゆえの「捨てられることへの恐怖」が滲み出ている。
  • 凄惨な轟沈ボイス: 艦娘の中でも屈指のトラウマ級と言われる最期の言葉。だからこそ、多くの提督が彼女を二度と失わないよう、大切に育てる決意を固めることとなった。
  • イチソ氏の思い入れ: 実装の一年以上前からデザインが完成していたという。白露型最後のピースとして、満を持して送り出された彼女には、絵師の深い愛情が注ぎ込まれている。

📚 初代から受け継ぐ「海風型」の系譜

「山風」という名は、かつて国民に広く知られた名艦の二代目として、大きな期待を背負って名付けられた。

  • 伝説の初代コンビ: 初代山風は、日本海軍初の大型駆逐艦である「海風型」の2番艦。1000トン級近代駆逐艦の先駆けとして、一世を風靡した人気艦であった。その名を受け継いだ彼女もまた、浦賀生まれの「改白露型」として、最新の設計を誇っている。
  • 「海」と「山」の対比: 姉の海風と対になる名前だが、「山風」とは夜間に山から吹き下ろす風のこと。昼に山へ吹き上げる風である「谷風」との対照性もあり、気象にまつわる美しい、しかしどこか冷ややかな響きが彼女の個性を形作っている。
  • 図鑑番号の謎: 図鑑No.257。なぜか1年前に実装された姉の海風(No.258)よりも一つ前の番号が割り振られている。この「準備されていた」番号の空白は、彼女が早くから白露型の大切なラストピースとして待望されていた証でもある。

💡 運用のヒント

山風を運用する際は、その低い耐久値を補うための近代化改修を優先しよう。白露型としてのバランスの良いステータスに加え、彼女にはさらなる改装の道も残されている。

実装日: 更新日: