駆逐艦「秋雲」「夕雲」

駆逐艦「秋雲」「夕雲」

2013年9月18日のアップデートにて駆逐艦「秋雲」「夕雲」が通常海域ドロップとして実装された。陽炎型の末っ子でありながら夕雲型の制服を纏う秋雲と、甲型駆逐艦の掉尾を飾る夕雲。この一風変わったペアの登場は、艦これにおける艦種や分類の奥深さを象徴する出来事となった。

✒ 秋雲:陽炎型なのに夕雲型?「ま、いいや」の境界線

横須賀生まれの自称「絵描き」駆逐艦。陽炎型の19番艦(末っ子)という出自を持ちながら、その装いは完全に夕雲型のそれである。

  • 制服の謎と史実の混乱: 彼女が陽炎型でありながら夕雲型の制服を着ているのは、戦後の資料等で一時期「夕雲型」と誤認されていた歴史的経緯に由来する。本人は「夕雲型だと思ってたんだけどな...」と溢しつつも、「ま、いいや」で済ませてしまう大らかな性格だ。
  • 一航戦・五航戦を支えた航続距離: 陽炎型譲りの優れた航続距離は南雲司令部にも高く評価され、一航戦の護衛として抜擢。後に五航戦の翔鶴・瑞鶴を護衛するなど、一線級の機動部隊と共に修羅場を潜り抜けてきた武勲艦でもある。
  • 鎮守府の「修羅場」担当: 記念日や季節の変わり目には「薄い本」の締切に追われる限定グラフィックが恒例。戦場だけでなく、机の上でも「全力で描き残す」姿勢は、ある意味で提督たちに最も親近感を抱かせる個性と言える。

⚓ 夕雲:甲型駆逐艦の完成形とネームシップの貫録

「舞鶴生まれよ」と誇らしげに語る夕雲は、陽炎型の改良発展形である夕雲型駆逐艦のネームシップ。

  • 艦隊型駆逐艦の到達点: 陽炎型の長所を継承しつつ、対空能力や艦橋構造を刷新した「甲型」の完成形。その後の松型(丁型)が量産性と護衛能力に特化したのに対し、夕雲型はあくまで水雷戦隊の主役として戦うために磨き上げられたモデルである。
  • ハイスペックな基礎能力: 決戦用駆逐艦の完成形だけあり、初期状態から回避や対潜値が高めに設定されている。陽炎型と比較しても全体的に能力が底上げされており、主力駆逐艦として非常に頼もしい存在だ。
  • 激戦を物語る初陣: ミッドウェー海戦が初陣という過酷な運命を辿りつつも、ガダルカナルへの鼠輸送、キスカ撤退作戦、南太平洋海戦など、歴史に残る重要局面に数多く参戦。その余裕のある物腰は、数々の死線を越えてきた自信の表れでもある。

🎨 同時実装が描く「藤川艦隊」の絆

竹達彩奈氏の演じ分けと藤川氏の筆致により、二人は対照的ながらも強い繋がりを感じさせる。

  • 「着痩せ」する姉妹たち: 中破時に判明する意外な「装甲」の厚さは、二人に共通する隠れた特徴。夕雲型の制服はシルエットを美しく見せる反面、彼女たちの豊かなプロポーションを内に秘めた、機能美溢れるデザインであることが伺える。
  • 横須賀と舞鶴、異なる生まれの共演: 出自は違えど、実装以来常にセットで語られる二人。秋雲が夕雲型の制服を愛用し、夕雲がそれを当然のように受け入れている関係性は、所属を超えた駆逐艦同士の連帯感を象徴している。
  • 描き残したい光景: 秋雲がカメラや筆を手に戦場を記録し、夕雲がその背中を護る。同時実装されたこの二人は、最前線の緊張感と鎮守府の日常を繋ぐ、絶妙なコンビネーションを見せてくれる。

💡 運用のヒント

夕雲型ネームシップの夕雲は、その高い基礎能力を活かしてイベント最深部の主力として。秋雲は陽炎型特有の改二改装等による拡張性を活かしつつ、夜戦や対地攻撃のスペシャリストとして。同じ制服を纏う二人を並べて編成すれば、性能以上の華やかさと、甲型駆逐艦のプライドを感じさせる確かな戦果を艦隊にもたらしてくれるだろう。

実装日: 更新日: