小学館、iPadを契機にコミックの国際化を狙う

竹光侍 8 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL) 元小学館ビッグコミック・スピリッツ編集者だった倉持太一が社長を務めるウィブックスと小学館がiPad用の配信アプリケーション「IKKI COMiX」を発表した。大手出版社では初のiPadへのコミック配信となる。

 このiPadへの配信について、ITジャーナリストの本田雅一さんが倉持太一さんと月刊IKKI編集長の江上英樹さんの話をまとめている。

 iPadをトリガーにコミックの国際化を狙う小学館によると、日本のコミック誌が落ちてきた理由は通勤時の暇潰し手段の変化だったようだ。以前はコミックファンの他に暇潰しで読む層が非常に多かったが、今では多くの人が携帯電話を見ている。

 その為、現在は衰退したのではなく、本来のコミックファンを中心とした市場サイズに収まろうとしている。しかし、市場が急に縮むと業界が質を維持できなくなる。そこで倉持太一さんと江上英樹さんはiPadを舞台にコミックを世界に発信できないかと考えたようだ。

 また、iPadアプリ「IKKI COMiX」第1弾となった『ナンバーファイブ 吾』の松本大洋さん曰く「僕自身、紙へのこだわりが強いです。紙は大好きです。しかし、iPadのパイロット版を見た瞬間、これからはこうなるんだろうなと思い、なにやら変な汗をかきました(笑)」と述べている。ちなみに紙の本と違って、綴じ部が湾曲せず、絵柄にパースがつかないことが嬉しいとのこと。

 ただ、個人的には電子書籍における検閲『働きマン』は胸が見えたのでアウト! でも書いたが、iPadがデファクトスタンダードになった場合、始めから世界向け、もといアップル基準を満たした作品を描くようになるのではないかと心配になる。

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