DDR4とDDR5のチップ価格が逆転する

 消費者が購入する16GB×2枚セットの価格は以前としてDDR4メモリよりDDR5メモリの方が高価だが、DRAMチップのスポット価格の方は既に逆転している。

 発端はSAMSUNG、SK hynix、Micronの3大DRAMメーカーが2025年にDDR4の生産を終了するとの春頃の報道だ。

 3大DRAMメーカーが生産をやめても中国CXMT等が生産を続ける限り、問題は無いはずだったが中国CXMTも2026年中頃に生産終了との報道が出てきた結果、DDR4が足りなくなる恐れからDDR4のチップ価格が急騰した。

 これを受けてSAMSUNGとSK hynixは生産終了を2026年に延期したと報じられているが、急騰したDDR4チップの価格は下がっていない。

 DDR5への生産移行に加え、AI向けHBM(広帯域幅メモリ)に注力するSK hynix、トランプ関税など様々な要因もあって、DDR4とDDR5の最終製品の価格もそろそろ逆転の兆しが見えてきた。

 DDR4メモリを購入予定の方は早く動いた方が良さそうだ。

AMDとIntelの最新プラットフォームはDDR5へ移行済み

 デスクトップPC市場ではAMDが2022年9月27日発売のRyzen 7000シリーズ+Socket AM5マザーボードからDDR5へ以降済み。

 Intelが2021年11月4日発売のIntel第12世代Coreプロセッサ+LGA1700マザーボードからDDR5/DDR4の両方に対応。2024年10月25日発売のIntel Core Ultra 200シリーズ+LGA1851マザーボードからDDR5へ以降している。

DDR SDRAMの歴史とそろそろ存在が聞こえてきたDDR6

メモリ規格 普及開始 主な特徴
DDR1 2001年 初のダブルデータレート転送。SDRAMの進化版。
DDR2 2004年 DDRの2倍の転送速度。電圧も低下(2.5V → 1.8V)。
DDR3 2007年 帯域幅と転送速度がさらに向上。省電力化(1.5V)。
DDR4 2014年 高速化とさらなる省電力(1.2V)。バンクグループ技術導入。
DDR5 2021年 超高速・超省電力(1.1V)。
DDR6 2026-27年 新たなメモリモジュール規格「CAMM2」が主流になる?

投稿者: (公開日:/最終更新日:)

記事別アクセスランキング(2020年3月-2021年3月)

1位ネタバレしか存在しない『Fate/Zero』のその後の話2012年06月24日
2位シヴィライゼーションVI マップ一覧2020年03月16日
3位単語をバラバラにした「こんちには みさなん」が話題に2009年05月8日
4位小説、ノベル、ゲームシナリオの書き方・作り方2005年10月29日
5位機動戦士ガンダムSEED DESTINY COMPLETE BESTでキラの階級が判明!2005年10月15日
6位海外で嫌われるアニメの女性キャラは「サクラ」「織姫」!2010年06月17日
7位家電芸人の品川さん、PS3をコンポジット接続でプレイし話題に2008年12月30日
8位少年マガジン『デスノート』のパクリを認め、正式に謝罪!2007年12月22日
9位もう1つの第四次聖杯戦争『Fate/Accel Zero Order』内容と相違点2016年05月04日
10位『EVE』『YU-NO』の菅野ひろゆきさんが死去2011年12月26日