AMD製CPUの販売台数シェアが再び7割に!
全国の主要ショップのPOSデータを集計した「BCNランキング」によると、AMD製CPU=「Ryzen」の販売台数シェアがIntelを再び圧倒している。2019年7月の「Ryzen 3000シリーズ」発売時に匹敵する勢いだ。
ライバルのIntelは5月20日に最新の第10世代Coreプロセッサを発売したが、新製品を発売と合わせて一気にシェアを落としたのは皮肉と言うほか無い。コア数スレッド数を増やすことでCore i5はRyzen 5と同じ6コア12スレッド、Core i7はRyzen 7と同じ8コア16スレッドに追いついたが、最上位のCore i9-10900Kは10コア20スレッドでRyzen 9 3950Xの16コア32スレッドにまで増やすことはできなかった。
個人的にはコア数スレッド数を大きく増やした弊害がCore i9-10900やCore i7-10700のベースクロック2.9GHzという低さに見て取れると思う。TDP65Wでは6コア6スレッドのCore i5 9400と同じクロックにしか出来ないのだろう。
また、4Gamerの記事を見る限り、ゲーム目的では「Core i9-10900K」より「Core i9-9900KS」の方が良い。マルチコア用途ならIntel CoreよりRyzenの方が良いという結果も厳しかった。あと初物価格と言えど価格が高い。1年前に発売して価格がこなれメモリも手に入りやすくなったRyzen 3000シリーズに流れるのも当然だ。
Core i9 10900K 7万2000円
Core i7 10700K 5万4000円
Core i5 10600 3万円
Core i5 10400F 2万円
Ryzen 9 3950X 8万6000円
Ryzen 9 3900X 6万円
Ryzen 7 3800X 4万5000円
Ryzen 7 3700X 3万9000円
Ryzen 5 3600 2万4000円
Ryzen 5 3500 1万6000円
価格.comをチェックする限り値段はこんな感じ。昨今のゲーム実況のようなゲームプレイとリアルタイム配信を行おうとするなら6コア12スレッドCPUはいる。選択肢はCore i5及びRyzen 5以上。ゲームはIntel CPUの方が得意だが、ゲームをするだけではなく動画をx264でエンコードして配信するという作業が追加された瞬間Ryzenが強い。
3万9000円のRyzen 7 3700X<5万4000円のCore i7 10700K<4万5000円のRyzen 7 3800X
動画エンコードならこのように並ぶ。この価格ならRyzenを買う。
いやー、2021年初頭という噂も出てきたRyzen 4000シリーズ、当初の噂通り9月末のCOMPUTEX TAIPEI 2020辺りで発表・発売されたらもう一体どうなってしまうのか。
なお、Intelは来年のRocket LakeでCPUコアアーキテクチャをSkylake比1.25倍のWillow Cove(14nm版で少し劣るCypress Cove)にするという噂があるのでだいぶ性能が良くなる見方と、次ぎも14nmプロセス止まりだから期待できないという見方がある。
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