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• 放射能検査を装った強制わいせつ事件、犯人が模倣した同人誌の作者に警察が要請

　「放射能を調べる調査をしたいから入っていいですか」等と言って埼玉県草加市内の民家に侵入し、女子中学生に対して身体を触った疑いで埼玉県警が35歳の無職の男を再逮捕した。

　男は同じ市内に住む女子児童の身体を触ったとして4月に既に逮捕されていた。この放射能検査を装った強制わいせつ事件だが、捜査関係者によると男は漫画家が同人誌に描いた作品を模倣して犯行に及んだようだ。

　警察は漫画家に対して今後は模倣されないよう配慮してほしいと要請。漫画家は事件にショックを受けて、県警の申し入れを了承したとしている。

先日、漫画アクションを買って家帰ってうどん先生の新連載を読んで「ふへええｗｗｗｗ」ってなってたら、その1時間後ぐらいにチャイムが鳴って玄関開けたらガチ警察の方2人が「クジラックスに用がある」って訪ねてきて「ほげええええｗｗｗｗｗ」ってなる珍事件がありました。

— クジラックス (@quzilaxxx) 2017年6月11日

違法アップロード対策の件は副次的なもので、本題は言えないけど重く受け止めたい内容だったりします。「がいがぁかうんたぁ」を何を思って描いたか等、リビングで小一時間話しました。警察の方はとても誠実な態度でお話しを聞いてくださいました。

— クジラックス (@quzilaxxx) 2017年6月11日

　この放射能検査を装い留守番をしている女子児童を狙う作品は成年漫画家のクジラックス先生の同人誌『がいがぁかうんたぁ』。クジラックス先生は2012年発売の初単行本が10万部を超えるなど人気の成年漫画家である。単行本収録の便所飯をテーマに描いた漫画が実際に教育現場に起こっていることだと教員歴30年超のベテラン女性教師に誉められたり、教育学部卒で小中の教員免許持っていたりする。

　同人誌『がいがぁかうんたぁ』は放射能検査を装って侵入するという実際に起こってもおかしくない新しい手口だった為に話題になっていたのを見た覚えがあるが、実際に模倣して犯罪を起こした人が出てしまったようだ。

　……しかし、『名探偵コナン』やらミステリードラマの犯人の手口を真似するのと同じで、犯罪の手口を考えて描写してはいけない世の中になってしまうとその手の創作物がそもそも成り立たなくなる。こういう場合は一体どうすれば良いのだろうか？

　時折、嘘を混ぜて犯罪を成り立たなくさせる……にしても、放射能検査と偽って留守番の児童を狙うという描写は、宅配業者を装って女性宅に侵入する、両親が共働きで学校から帰って1人で留守番している子供を狙う既にある犯罪手口に放射能検査を用いたバリエーション。対策も怪しい訪問者に注意する、親がいない時に知らない人が尋ねてきても玄関を開けないというこれまた従来通り。

　2013年に放射能検査を装い住居に侵入する手口を描いたことで注目を集めたが、従来通りの対策で防げないような類の手口では無かったはずなのたが……。

　なお、クジラックス先生の最新シリーズは動画サイトで人気の歌い手がファンの女の子に手を出していく話。こちらは4年前にニコニコ動画の歌い手、星見蒼人が17歳の少女にわいせつ行為で逮捕で既に存在している。

投稿者:九嶋秀二郎 (公開日：2017年6月14日 07:19/最終更新日：2017年11月15日 17:28)

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