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• 浜村弘一、PS VitaはPSPを上回る半年160万台出荷が見込める

　ファミ通を発行する株式会社エンターブレインの浜村弘一社長が10月7日に講演「ゲーム産業の現状と展望 2011年秋季」を開催。2011年上半期のゲーム業界を総括した。

　また、そこで新ハード「PS Vita」の動きを分析。プリペイドデータプラン100hを同梱したPS Vita 3G/Wi-Fiモデルの初回出荷50万台が早い内に完売すると予想。発売半年ではPSPローンチ時を上回る160万台出荷が見込めると発言した。

　一方、市場分析では日本のゲーム市場が金額ベースで前年比84.9パーセントに減少。ハードが前年比97.6%とわずかな減少に留まったのに対し、ソフトが78.7%と2割以上減少した。このことについては「ハードの移り変わりによるもの」と断言。

　ソフト売り上げの減少がスマートフォンやソーシャルゲームの影響との懸念については「スマートフォンやソーシャルは、家庭用ゲーム機とは別に生まれた市場。ゲームに20000円も30000円もかけたくないという人がメインで遊んでいる。そういう意味では、家庭用ゲーム機市場の上下とは関係ないし、逆に新規のゲーム市場が開拓されたと言える」と述べている。

　ただ、その後の「ソーシャルゲームvs.家庭用ゲーム」ではモバイル市場を分析。

　エンターブレインが行った「ソーシャルゲームをプレイし始めて家庭用ゲーム機を遊ぶ時間はどうなったのか？」というアンケートで｢減った｣と回答した人がじつに53.9%に上ったことを紹介。｢無料で遊べること。この破壊力は、驚異的なものがある｣と述べている。

　アンケートで半数以上の人がソーシャルゲームをプレイし始めてから、ゲーム機で遊ぶ時間が減ったと答えているなら、やはり、ソーシャルゲームが家庭用ゲーム機のソフト売り上げに影響を与えているというのが正しいような……。

投稿者:九嶋秀二郎 (公開日：2011年10月 8日 19:04/最終更新日：2011年10月 8日 19:32)

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