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• 江戸時代の児童虐待……親は打ち首

　産経ニュースが江戸時代の児童虐待の事例を報じている。江戸中期(1709年)に足軽の家の6歳の女の子が屋外で裸のまま凍死。実の母つるは調べに対し「下痢症で何度言い聞かせても着物を汚すため、せっかんとして家の外へ出した。死なせる気はなかった」と供述していたようだ。

　歴史学者の氏家幹人さんは「児童虐待はいつの世にもあったのです」と話しているが、江戸時代では子供をせっかんで死なせた場合は原則、打ち首。その為、法の抑止力がある程度働いていたと考えられる。

　また、豊臣秀吉と謁見した宣教師のルイス・フロイスは「われわれヨーロッパ人の間では普通、むちで打って息子を懲罰する。日本ではそういうことはめったに行われない。ただ言葉によってしかるだけである」。江戸後期(1820年)に来日したオランダ商人は「日本人は子供たちの無邪気な行為に寛大すぎるほど寛大であり、手で打つなどとてもできないくらいである」という言葉を残している。

　子供をせっかん死させると死刑。日本人は子供を叩かないといった背景には、乳幼児死亡率の高さがあったようだ。江戸時代の乳幼児死亡率は30%や50%と非常に高かったと考えられている。

　乳幼児死亡率の高さが伺える言葉である「7歳までは神のうち」は7歳まではこの世に命が定着していないことを意味する。この為、江戸時代は7歳を超えてから人別帳に戸籍登録していた。

【それでも撲滅できないのか】（３）江戸時代にも虐待はあった…せっかん死の親は打ち首
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101027/crm1010271805025-n1.htm

投稿者:九嶋秀二郎 (公開日：2010年11月 8日 02:32/最終更新日：2019年1月 5日 10:16)

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