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• PSP/PS2『コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS』ネタバレ感想

　第2期の新キャラクターであるロロ・ランペルージ、ナイトオブラウンズナイン(ノネット)が登場する『コードギアス 反逆のルルーシュR2』予習・復習ゲーム。第1期のストーリー『学 園 祭 宣 言 !』『血染め の ユフィ』当たりまでのストーリーを、学生、黒の騎士団、特派、親衛隊、純血派、日本解放戦線側に立って追体験する。

　コードギアスのキャラゲーとしては及第点の良作。PS2とPSPでシナリオが1つ違う非常に宜しくない販売方法とシステム周りには難あり。

雑感

　ナナリーがコミック版コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリーのような妄想(未来線を読むギアスを得てナイトメアに乗って戦う)を抱いたり、メイドの篠崎咲世子さんがルルーシュとスザクの関係(BL？)を怪しんだりという小ネタも含まれている。

ロロ怖い

　おまけにC.C.と同じくギアス無効な上、ブリタニア兵を楽々殺すなど異様に強い。ロロ＝V.V.？　的描写もある。ニンテンドーDS版と同じく単純にV.V.がシナリオ上使いやすいだけかも知れない。
　ナイトオブラウンズもギアスを使おうとすると、危険を察知するなど2期への予習的な内容も見受けられる。

主人公(ライ)設定

　ストーリーによっては、紅蓮二式と対になる蒼い月下先行量産型かもう一体の白カブト、ランスロット・クラブに搭乗する。

各種シナリオ

　ラストは主人公が再び眠りに就きみんなが忘れる。行方を眩ませる。ナイトオブラウンズナインに匿われる。ギアス能力を失い普通の人に戻るという違いはあるが、基本的にギアスが暴走して終わる。
　暴走は学園祭を襲撃したテロリストからみんなを守る為か、ユーフェミアの日本人虐殺を主人公がギアスをかけて止めることで起こる。ユーフェミアの特区日本成功はギアス世界の一つのハッピーエンドだろう。

おすすめシナリオ

　全般的に面白いのはTVアニメ版とは逆側のブリタニア軍人篇。オレンジと一緒に戦うか、コーネリア親衛隊でコーネリア殿下に怒られながらギルフォード卿、ダールトン将軍と共に戦うか、ロイドさんのモルモットとしてスザクと特派で戦っていく。コーネリア殿下からユーフェミア専任騎士に推薦されたりもする。

　ギアスを失うことで行方を眩ませる必要のなくなる黒の騎士団篇などはハッピーエンド的で良いが、スザクにギアスを使い黒の騎士団に引き入れると、日本解放後にゼロのギアスで殺されるので注意が必要だ。ゲームオーバー。

　PS2専用のブルームーン篇では、ユーフェミアや神楽耶をアッシュフォード学園に転入させるなどやりたい放題できる模様。ギャルゲー的、アンソロ的展開を重視するなら、PS2版がお勧めということになる。

面白いが、問題もある

　セーブデータが5つ。ロードが多い。スキップが遅い。シナリオが一部で混ざるといった点だ。セーブデータ、ロードの説明は必要無いが、スキップが遅いについては少し詳しく書く。シナリオ既読時のスキップが使い物にならない速度になっている。これは表示速度を最速にすることで改善できるが、シナリオ毎で既読が違う為か、同じ会話でも一部でスキップで有効にならない。

　また、ブリタニア軍人篇のように篇の中でストーリーが大きく違うシナリオでは、出会っていないキャラと出会ったことになっているなど問題がある。一度クリア済みのユーザーであれば知っている設定ではあるが、出会っていないキャラと出会っているのはシナリオ的にちぐはぐな印象を受ける。

　このあたりは留意された方が良いだろう。売り方については両方買う熱狂的ファンも多いようなので、人それぞれか。よく訓練されたダ・カーポファン(曲芸商法)やニンテンドーDS版を買うくらいのひぐらしのなく頃にファンなら、何も思わない程度の販売手法。

投稿者:九嶋秀二郎 (公開日：2008年4月 4日 14:20/最終更新日：2010年10月16日 05:40)

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