2ちゃんねる出身のライトノベル受賞者は大半は次がない
yakubaの日記で興味深いエントリーが掲載されている。神田周辺にある某社でライトノベル文庫の編集員と打ち合わせをしたとき「2ちゃん出身のラノベ受賞者の全員とは言わないけど大半には“次"がない。受賞作さえ本になれば、そこで満足してしまって次の作品の企画が上がってこない」という声が上がったとのこと。
それにしても、最近この手の話はよく聞く。新人や若手がお金の為にやってるんじゃないと言い、雇い主などはもっとハングリーな人間を求める構図。
このエントリーも言いたいことは、よく分かる。2ちゃんねる出身者は新人賞がスタート地点じゃなくてゴール地点になっていて、授賞したら燃え尽きる。新人賞を取ったことで満足してしまって次を書けない。そういう話。
そもそも新人賞を取るために自分が書きたかった物を書いてそれが認められたら終わりだろう。次に書きたい物を探したり、編集部から書いて欲しいジャンルを決められた時点で、新人賞を取るために頑張っていたころとはモチベーションの度合いが違うのだ。
また、お金お金と言うのが日本では低俗なことと思われていることや、不安定な職業より、キチンとした仕事の方がリスクが無い。今の就職活動の人気度合いだってベンチャーよりも大手。起業なんて博打と来ている。
……何か夢の無い方へ流れてしまったけど、結局、新人賞を目指している人に賞を与えることが間違っている。本当に与えるべきは小説家を目指している新人なんだ。作品と一緒に自己紹介、いや、自分の野望でも書いて送ってもらえば良いんじゃないだろうか。もしくは面接。
だいたい、新人を発掘する賞で上手く新人を発掘できないこと自体なにかが間違っている。賞が多すぎるとか。
ふむ、後から読み直すと、自己紹介や面接で、良い作品を減点するのもおかしいし、目指している人間が増えてるんだから、賞が多すぎるというのもおかしいとツッコミ所が一杯あるけど、ま、いいか。
気になる点:
神田にある会社って、千代田区神田駿河台にある電撃文庫のメディアワークスくらいしか知らない。ラノベレーベルを持つ会社所在地なんて全く知らない。電撃入賞者たちを見ても、2ちゃんねらーと書かれているのは第12回銀賞の杉井光さんしか見あたらない。杉井光さんは2008年3月10日に『さよならピアノソナタ (2)』が出てるし、授賞して消えた2ちゃんねらー達って誰なんだろう。
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