日日日デビュー作『ちーちゃんは悠久の向こう』映画化
今日になって初めて『ちーちゃんは悠久の向こう』が映画化されることに気づいた。公開は2008年のようなので、まだ先だけど今まで全く気づけなかった。
ちなみに簡単に説明すると、『ちーちゃんは悠久の向こう』は1986年生まれのライトノベル作家日日日さんのデビュー作。高校生の頃に新人賞を5つ受賞し、毎月のペースで小説を出す異様な速筆家として話題になっていたので心惹かれて読んだ作品。
いやはや、それにしてもAmazonのレビューや新風舎文庫に映画化という文字を見るまで全く気づかなかったのはお笑いだ。個人ニュースサイト管理人にあるまじき醜態。南無三。
あらすじは、下記に譲るとして面白いかどうかは、新人賞を同じ年に5つも受賞した現役高校生の作品という色眼鏡で見る限り面白い。
思春期時分の親が大嫌いな時に書けばこうもなるだろう宗教どハマりな両親にいじめられる描写はこの頃ならでは。ただ、オチはあれで良いのか……という感があるのがマイナス点。あの状況でハッピーエンドも何も無いんだけどさ。
「ちーちゃんこと歌島千草は僕の家のごくごく近所に住んでいる」――幽霊好きの幼馴染・ちーちゃんに振り回されながらも、「僕」の平穏な日常はいつまでも続くはずだった。続くと思っていた――あの瞬間までは。
怪異事件を境に、ちーちゃんの生活は一八〇度転換し、押さえ込んでいた僕の生活の中の不穏まで堰を切って溢れ始める……。
疑いもしなかった「変わるはずがない日常」が音を立てて崩れ落ちていくさま、それをただ見続けるしかない恐怖を描いた、新感覚のジュブナイル・ホラー。世紀末の退廃と新世紀の浮遊感を内包した、新時代作家・日日日(あきら)、堂々デビュー!!
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