新型コロナウイルスの致死率は10代20代30代では0.2%、80歳以上は14.8%

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)についてアメリカで気になる動きが出てきた。アメリカの若者の間では新型コロナウイルスをBoomerRemover(老害排除剤)と呼び、外出禁止令を無視して感染爆発を促す行動をしているようだ。

 COVID-19に関しては中国伝染病予防・管理センター(CCDC)によると、10代20代30代の致死率は0.2%、40代の致死率は0.4%、50代は1.3%、60代は3.6%、70代の致死率は8%、80歳以上は14.8%。若者にとっては季節性インフルエンザの致死率0.1%の2倍で恐怖を感じる程では無いことが原因と言える。

 さらに奥にある原因は社会への不満。BoomerRemoverは第二次世界大戦の終結直後に生まれた人口の多い世代ベビーブーマー(日本で言う団塊の世代)を除去する薬。高齢者を優遇する社会への若者の反発と見ることができる……けれども、新型コロナウイルスの感染爆発を促す行動は流石にあり得ないわ。

死に至らないが入院する程度には症状が悪化する

 ただし、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)によると、入院患者に限れば20歳以上44歳以下が20%、45歳以上54歳以下が18%、55歳以上64歳以下が18%、65歳以上84歳以下が26%、85歳以上が26%となっており、若くても入院する程度に症状が悪化するケースがみられるとしている。

 WHOは3月16日の記者会見で子供について、大人よりも症状が軽い傾向があるものの死亡例もあるとしている。中国では2月中旬時点で10代の感染者は1%、10歳未満では1%未満でどちらも死亡例は無いとしていた。

年齢だけでなく男女でも差異がある

 なお、年齢ではなく男女の話になるが、中国は2月の時点で男性の致死率が女性の2倍から3倍に昇るとしていた。その後、イタリアでも死者の7割以上を男性が占め、どの世代でも男性が女性の2倍死亡していることが判明した。

 ワシントンポストでは男性の致死率が高いことについて喫煙や飲酒の可能性を指摘している。他方、今回の新型コロナウイルス(正式名称SARS-CoV-2)の姉妹種SARS-CoVではマウスを使った実験でもオスの方が感染しやすく、メスのマウスから卵巣を摘出した、女性ホルモンの分泌を阻止した場合は致死率が高まったことが確認されている。

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