赤松健とヤマグチノボル「ラノベはファンがキャラに付く」
先日、Amazon.co.jpが10周年を迎え、殿堂入り著者の表彰が行われたとお伝えしたが、その表彰後の懇親会で『魔法先生ネギま!』の赤松健さんと『ゼロの使い魔』のヤマグチノボルさんがライトノベル業界について話をしていたようだ。
話のテーマはラノベが意外と「作家買い」されない理由。話の結論は「多分ジャンプ漫画と同じで、ファンがキャラ(または世界観)に付いているから」となっている。
その後、赤松健さんは女性漫画家集団CLAMP、編集者、関係者ら女性12名とお食事会。男性は赤松健さんだけだったことから「これなんてラブひな?(^^;)」とコメントしている。
……さて、話は戻して、ラノベの作家買い。確かにラノベは作家買いが多いとは言えないように見える。理由は難しいが、一つにはライトノベルが著者×イラストレーターの組み合わせであることが上げられる。
同じ著者の作品でも、鎌池和馬さんの『とある魔術の禁書目録』は灰村キヨタカさん。『ヘヴィーオブジェクト』は凪良さんがイラストを描いている。同じ著者の作品でも、イラストが違う為、最初に受ける印象やキャラクターの姿が全く違ってしまっている。
これが普通の小説なら、キャラクターのイラストが無いので、あの著者の新作なら、前作と同じくらい面白いだろう。同じような雰囲気を持った作品だろうとなる。
あとはジャンル。学園異能ファンが好きな学園異能作品の作家が書いたSFやファンタジーを買うか? というもの。この点に関しては、竹宮ゆゆこさんの『わたしたちの田村くん』『とらドラ!』『ゴールデンタイム』はジャンルを統一していて凄く安心感がある。『わたしたちの田村くん』と『とらドラ!』はイラストレーターも同じ。(これはこれで焼き直し・またラブコメかという批判も出る)
しかし、結局のところ、西尾維新さんの場合だと、かなりの数の西尾維新信者と呼ばれるファンがいる。入間人間さんも『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』だけではなく『電波女と青春男』や別の作品も注目されている。代表作の次ぎのシリーズもヒット作を書ける作家なら、絵柄などは一切関係無く、作家買いされるということに尽きる思う。
少年ジャンプの漫画家だと2作品続けてヒット・長期連載できる人は珍しい。1作目はヒットしてアニメ化したのに2作目は打ち切り。誌面を読んでない状態で連載3作目のコミックスを漫画家の名前だけで買えるか……というと、どうしても評判をチェックしてしまう。
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