電子書籍元年、街の本屋さんが悲鳴「パートに出たほうがまし」
痛いニュースに電子書籍の脅威を感じている家族経営の街の本屋さんの話が出ている。
ただ、電子書籍の脅威以前に出版不況、Amazonなどのインターネット通販やブックオフなどの新古書店の成長で「土曜日の利益はパートに出たほうがましなときもある」と現在の経営状態を嘆く内容となっている。
個人的な見解としては小さな本屋さんは八百屋さん、肉屋さん、魚屋さん、電気屋さんと同じで、どんどん無くなっていくと考えている。
コンビニ、レンタル、ネット、中古、図書館、大手書店とライバルが多い
問題はAmazonやブックオフ以前に昔と比べて書籍を取り扱う場所が多くなりすぎていることだ。週刊誌がコンビニやスーパーで買える。コミックがコンビニで買える。最近ではコミックレンタルでコミックが借りられ、漫画喫茶で漫画が読める。
そういった町の中に競合するライバルが増えた上に、脅威的な品揃えを誇るAmazon、楽天ブックス、ビーケーワン等のネット書店が出現。ブックオフが読み終わった本を買取し、中古の本を売る。さらに個人と個人が本をオークションでやり取りを始めた。
また、取り扱う場所が多くなった問題以外にも、ベストセラーや名作や資料的価値のある書籍は図書館が揃え、無料で貸し出している。小さな書店は大手と比べて、売れる本の配本が厳しい。売れるんだからもっと入荷すれば良いのにという本は大手に取られ、少ししか回ってこないといった問題がある。
そして、次ぎに影響が未知数の電子書籍が来る。
小さな本屋さんの活路は地域密着しかない
小さな本屋さんは、コンビニと図書館とコミックレンタルとブックオフが扱っていないものを売るしかない。しかし、大手と比べて売れる本が回ってこない。そんな状況で小さな本屋さんはどう戦えば良いのか。
私が知る限り、活路は地域密着しかない。同じ街の市役所や学校に本を届け、喫茶店や美容院に本を届ける。こういう伝手が無い小さな本屋さんは残念ながら消えていくしかない。
万引きの横行と未知数の電子書籍
大きな問題としては近隣に新古書店が誕生した時に大量に発生する万引きもあるが、犯罪の横行は治安の問題なので外した。しかし、これも意外とネックで、万引きしていないかチェックする為に店員のおばちゃんが鋭い眼光で睨んでくると立ち読みすら満足に出来ず、さらに足が遠のく。
電子書籍については、iPadのような電子書籍リーダーが格安で手に入るようになったら大きな影響をもたらすだろうが、iPadが約5万円以上する現状では問題にはならない。iPadよりも女子高生の利用率が8割以上となっているケータイ電子書籍の方が遥かに怖いだろう。
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