実は胸も揺れていた! ラブプラスのグラフィックス開発秘話
Game Watchで連載されている3Dゲームファン向けグラフィックス講座で、ニンテンドーDS『ラブプラス』にスポットが当てられている。
講座では、ヒロイン達の生ポリゴンデータ、ワイヤーフレーム、ボーンデータを掲載しているが、どうやらニンテンドーDSのグラフィックス機能の限界を超える為の創意工夫がなされていたようだ。グラフィックスの仕様に興味が無い人にとっては、彼女さんの解体新書みたいなものなのでスルーすると良い。
まず、ラブプラスヒロインの3Dモデルは5,000ポリゴン。PS2『メタルギア ソリッド 3 スネーク イーター』のスネーク(4,400ポリゴン)を上回るポリゴン数を実現している。DSがPS2を超える3Dグラフィックス能力を発揮するのは無理だが、このポリゴン数を実現する為、頭髪、顔、胴体といった小さなバラバラの9体の3Dモデルを1人に見せて動かしていたとのこと。
また、ヒロインの演技モーション数は約600個。モーションだけで圧縮しても16MB。イベント総数が約4,000個あるので、それを600個のモーションと44個の表情を使って、演技を手作業でメモ帳に記述していった模様。
この他、コナミデジタルエンタテインメント・第2ゲームソフトコンテンツプロダクション・ディレクターの石原明広さんによると「あまり気がつかれないんですが、彼女達の胸、実は揺れているんですよ。実際、ボーンを仕込んで手付けで手付けの揺れを付けています。私とプロデューサーの内田明理が下品な揺れはイヤなので極めて上品な揺れに留めていますが。気がつかなかった人は、ぜひとも気にして見てください(笑)」と述べている。
髪、衣服、胸は全て物理シミュレーションではなく、手付けアニメーション。ヒロイン達の仕草1つ1つが短い為、物理シミュレーションを絡めずに手でつけてしまう方が効率的とはいえ、なんとも地味に大変な作業に見える。
ファイル容量の話では、256MBのDS ROMカートリッジの内60%超が音声データ。プレイヤーの名前は音声合成ではなく、吹き込みで1,400個の姓名を収録。収録されている音声データは延べ21時間。グラフィックスは1体のヒロイン当たり6MBから7MB。空き容量は背景用2D画像でほぼ使い切っている。
実際の製品開発時間は1年間だが、パイロット版や技術研究の期間を含めると2年間。DS向けでは異例の巨大プロジェクトだったとしている。
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