リンクお断りサイトのアドレスを掲示すると捕まる時代が来た?
7月8日に海外の児童ポルノサイトへのURLを掲示板へ書き込んだ41歳と37歳と32歳の男が児童買春・児童ポルノ禁止法違反で逮捕。また、掲示板を運営していた19歳の少年が同法違反ほう助で書類送検された。
この件が、インターネット上で大きな話題となっている。ポイントはアドレスを貼っただけ、貼られただけで逮捕されたことだ。
“2ちゃんねるなども摘発対象に” URL書くだけで逮捕、「ttp:」などでもアウト…児童ポルノ法より
上記の件とほぼ同じで、海外ではなく、国内の児童ポルノサイトへのアドレスを書き込んで逮捕された事例を担当している奥村徹弁護士は、この件が児童ポルノ以外にも広がりかねないと考えているようだ。
「著作権の問題は、怖いと思っています。『リンクお断り』としているサイトのアドレスを引用したとしたら、著作権法違反の疑いで警察に捕まる可能性もないとは言えないからです」。
個人的にもこのアドレスを書き込んだだけで逮捕。アドレスを書き込まれた掲示板運営者の摘発は、非常に怖い。掲示板やBlogを運営しているといつそのようなアドレスを書き込まれるか分かったものではないからだ。
神奈川県警では少年を児童ポルノサイトのアドレスが掲載されていることを知りながら不特定多数に閲覧させた疑いとしている。この少年が運営していた掲示板は明らかなアダルト系のようだが、容疑は不特定多数に閲覧させたなので掲示板やBlog運営者なら誰でも該当する。
Blog、SNS、掲示板などを利用した経験があるならお分かりになるだろうが、アダルト系の書き込みは珍しく無い。大半は海外や日本の業者のロボットによる迷惑書き込みだが、個人のイタズラ書きも多い。その中に載っていたURLに児童ポルノが載っていれば逮捕される。そんな時代が既に来てしまっている。
奥村徹弁護士の言っている児童ポルノ以外への広がりも気になるが、現時点でも十分に脅威だ。
また、8年前にリンクしたサイトのドメインが失効し、新たなサイトが国内や海外の児童ポルノサイトになっている事態も考えられる。その点を考えると現状、誰でもほう助として逮捕される恐れのある児童ポルノ法は広い範囲に適用でき過ぎている。この点、適用範囲を狭めるべきだ。アドレス載せてたらアウトなんて、GoogleやYahoo!もほう助だろう。
アドレス自体はちょくちょく変わるものであり、そのアドレスの先がどうなるかなんて知ったことではない。そんなアドレスよりは、大本の海外や国内の児童ポルノサイトを摘発すべきだろう。
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