著作権絡みで国語のテストから長文が消える

 国語の長文読解問題なのに、肝心の「長文」がない。ドリルなど副教材を作っている教材出版社が小学生向けに作る教科書準拠型のテストや、大学入試の過去問題集の一部で、そんな「異常事態」が続いている。
 最近、著作権問題が過剰? だとは思ってはいるものの、作り手の権利というか利権は確かにある。と見ていたのですが、まさか著作権絡みで大学入試の赤本で長文割愛されたり、小学校のテストは教科書の長文読みながらってのは異様。
 「教科書を読んでこたえるもんだい 『鳥のちえ』を読んでこたえましょう。53ページ10行めから、55ページ9行めまでを読みましょう」
 長文が著作権問題で載せられないので、本文を教科書読みながら、テストの問題に答えるようだ。漢字の書き取り問題は別の用紙に印刷され、長文を解いた後、教科書を机にしまってから、解く。
 一方、「赤本」と呼ばれる大学入試の過去問題を集めた世界思想社教学社の「大学入試シリーズ」でも、「出典は○○――編集の都合上省略」といった形で、長文問題がまるまる割愛されているケースが一部である。
 長文問題を練習しようにも長文が無いのでは話にならない。

 と、例を読んだだけでも、ビックリするようなことが起こっているようだが、教育機関ってのは、結構、著作権が甘いというか、事実、著作権法第36条、試験問題としての複製等によれば、試験や検定になら、複製できることになっている。でも、この場合は教員などではなく教材出版社が問題になっている。

 よって、大学入試の為の赤本とか、小学校のテスト問題を作成している教材出版社は儲ける為にやっている企業なのだから、著作権料を払えということのようだ。学校じゃない営利企業相手なのだから著作権者の言い分は正しいように感じるし、出版社の方は払うと採算が取れないということなので、著作権者の勝ちで決まりだろう。

 ……ただ、昨今は教育水準が低下しているとか言ってるわりに、著作権料絡みなどで教育に支障がでるのはいかがなものだろうかと考えてしまう。さっさと解決して勉強しやすくしてやって欲しいものだ。……後、個人的には何十万、何百万するバカ高い英語学習コースとか、詐欺か本当かよく分からないものをなんとかすべきだと感じてる。ホントに払う人がいるからこんな高いコースやっていけるんだろうけど。

朝日新聞より

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