Athlon XP

AMDのAthlonシリーズ。現行主力プロセッサはAthlon XPです。現在のAthlon XPにはPalominoコアとThoroughbredコアが存在します。

過去のAthlonのThunderbirdコアなどコアの名前は特徴的です。Athlon XPでは販売時の表記が実クロックでは無く、モデルナンバーに変更されました。理由としてはIntelのPentium 4とのクロック辺りの処理量が違う事が挙げられます。詳しい説明は省きますが、同じ1.6GHzでもAthlon XPの方が格段に能力が高くこのまま店頭に並べてしまうと実際はPentium 4 1.9GHz程度なのに同じクロックで値段がかなり高いと思われ、悪い印象を与えてしまうからです。だからAthlon XPとPentium 4を比べるときはAthlon XPの1900+といったモデルナンバーで見比べる必要があります。Athlon XP 1900+とPentium 4 1.9GHzが大体、同程度と考えられます。

Athlonのサーバー/ワークステーション向けCPUはAthlon MP。CPUを2個搭載するデュアル環境を構築できるので動画編集がメインの方に最適と言える。ただ、自作してみて拍子抜けしたという人も聞いたことがあるので、本当に自分が必要としているか確認する必要があるでしょう。

Athlon XPコア実クロックシステムバスCPUソケット プロセス技術 L2キャッシュ拡張命令
3200+Barton2.2GHz400MHzSocket A(※2)0.13μm512KBMMX/3D/E3D/SSE
3000+Barton2.17GHz333MHzSocket A0.13μm512KBMMX/3D/E3D/SSE
2800+Barton2.08GHz333MHzSocket A0.13μm512KBMMX/3D/E3D/SSE
2800+Thoroughbred2.25GHz333MHzSocket A0.13μm256KBMMX/3D/E3D/SSE
2700+Thoroughbred2.17GHz333MHzSocket A0.13μm256KBMMX/3D/E3D/SSE
2600+Barton1.92GHz333MHzSocket A0.13μm512KBMMX/3D/E3D/SSE
2600+Thoroughbred2.08GHz333MHzSocket A0.13μm256KBMMX/3D/E3D/SSE
2600+Thoroughbred2.13GHz266MHzSocket A0.13μm256KBMMX/3D/E3D/SSE
2500+Barton1.83GHz333MHzSocket A0.13μm512KBMMX/3D/E3D/SSE
2400+Thrton2GHz266MHzSocket A0.13μm256KBMMX/3D/E3D/SSE
2400+Thoroughbred2GHz266MHzSocket A0.13μm256KBMMX/3D/E3D/SSE
2200+Thrton1.8GHz266MHzSocket A0.13μm256KBMMX/3D/E3D/SSE
2200+Thoroughbred1.8GHz266MHzSocket A0.13μm256KBMMX/3D/E3D/SSE
2100+Palomino1.73GHz266MHzSocket A0.18μm256KBMMX/3D/E3D/SSE
2000+Palomino1.67GHz266MHzSocket A0.18μm256KBMMX/3D/E3D/SSE
1900+Palomino1.6GHz266MHzSocket A0.18μm256KBMMX/3D/E3D/SSE
1800+Palomino1.53GHz266MHzSocket A0.18μm256KBMMX/3D/E3D/SSE
1700+Palomino1.47GHz266MHzSocket A0.18μm256KBMMX/3D/E3D/SSE
1600+Palomino1.4GHz266MHzSocket A0.18μm256KBMMX/3D/E3D/SSE
1500+Palomino1.33GHz266MHzSocket A0.18μm256KBMMX/3D/E3D/SSE
Duronコア実クロックシステムバスCPUソケット プロセス技術 L2キャッシュ拡張命令
1.8GHzApplebred1.8GHz266MHzSocket A0.18μm64KBMMX/3D/E3D/SSE
1.6GHzApplebred1.6GHz266MHzSocket A0.18μm64KBMMX/3D/E3D/SSE
1.4GHzApplebred1.4GHz266MHzSocket A0.18μm64KBMMX/3D/E3D/SSE
1.3GHzMorgan1.3GHz200MHzSocket A0.18μm64KBMMX/3D/E3D/SSE
1.2GHzMorgan1.2GHz200MHzSocket A0.18μm64KBMMX/3D/E3D/SSE
1.1GHzMorgan1.1GHz200MHzSocket A0.18μm64KBMMX/3D/E3D/SSE
1.0GHzMorgan1.0GHz200MHzSocket A0.18μm64KBMMX/3D/E3D/SSE

(※2)Socket A(Socket 462)

Thoroughbredコアの2800+は米国でも少量で、日本国内ではThoroughbredコアの
Athlon XPは2700+と言うことになっています。
表には入っていませんがThoroughbredコアを搭載した
2200+より下位のAthlon XPも存在します。

2003年2月10日に発表されたBartonコアのAthlon XPは既存のThoroughbredコアに比べ
L2キャッシュの量を2倍にすることで性能を上げたものですが、AMDはモデルナンバーを採用している為、
同じAthlon XP 2800+でもThoroughbredコアは実際のクロックは2.25GHz。Bartonコアの場合は2.08GHzと下がっています。
当初はBartonコアのAthlon XP 2500+も発表される予定でしたが、発表はありませんでした。

Athlon XPの他にDuronという低価格なCPUも発売していますが、
現在ではメインストリームCPUの低価格化が進みバリューCPUを買う価値は無いように思われます。

焼き鳥・コア欠け

Athlon XPのコアは剥き出しになっている為、
CPUクーラーの取り付けを慎重に行わなければコアが欠けて壊れてしまう「コア欠け」や
熱暴走によってCPUがお亡くなりになる「焼き鳥」がある。
その為、Athlonは初めて自作するには向かないと言った雰囲気がった。
今はコア欠け保証、CPUクーラーの改善など対策や保証があるので問題は小さいが、
初めて自作する方は良く研究してから挑戦した方が良いだろう。