怖い夢を見た……
とても"怖い"夢……
"怖く"そして、とても"哀しい"夢
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それはどこか異国の景色
違う世界で自分は違う人間として生活している
それはもう夢とは呼べないほど現実じみた感覚
まるでその世界が現実で、現実が夢であるかのように錯覚するほど、余りにもリアルすぎる感覚――
その世界で突如、戦争が起こる。全ての世界を巻き込んだ大戦争……
誰も生き残ることなど出来ない、と本当に思えるほどの戦争……
逃げ惑う声が飛び交い、悲鳴が木霊する……そこはまさに"世界の地獄"……
自分の目の前で何人もの人が、まるで塵の様に消されていく……
もはや、誰もが正常ではいられない……視界に映る人全てがもう"狂って"いた
ある母親は自分の腕に抱いていた子供を自らの手で殺し、微笑ましかったであろう恋人達でさえ……互いの胸に刃を――
「これは、夢だ……」
本当にそうなのか?
「……夢に決まっている……」
何故、そう言い切れる?
「……だってこんな世界は――」
僕は知らない……
今まで生きてきた記憶の中にこんな世界はないから……
だから――
「――こんな世界は現実じゃない――」
その言葉が……その世界での僕の最後の言葉だった――