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小学館と雷句誠と新條まゆと『吼えろペン』

 『金色のガッシュ!!』の著者、雷句誠さんが小学館を訴えてからというもの、新條まゆさんが恐ろしく長い援護射撃をしたり、雷句さんの担当編集が松永豊和『邪宗まんが道』にも登場して、やはりガンを付けてきたり、若木民喜さんが「みんなサンデーを見捨てないで」と隠し文字で訴えたり、毎日発展してきている。

 ちなみに、個人的に一番アレなのは新條まゆさんが「あとのことは久米田先生に任せるとして・・・」とかなり凄いキラーパスを決めたこと。

 もうすでに数多くのマンガ読みが、船場吉兆下請けいじめとして考察されたりと出版業界、小学館について言及されているので全部スルーして、小学館から刊行されている島本和彦『吼えろペン』『新・吼えろペン』を取り上げたいと思う。

終わったら必ず……原稿は戻してね?
終わったら必ず……原稿は戻してね?

マンガ家は社会人でないが、編集者は社会人だ!!
マンガ家は社会人でないが、編集者は社会人だ!!

 Tumblrで人気の画像となっていたけど、原稿の紛失、編集者との確執と言えるものがマンガのネタにもなっている。

 このマンガでは、漫画家は叩けば描くとか、漫画家は平気で約束を破るとか、マンガばっか描いてて立派な大人になれるかー! と言った過激な内容がいつも出てくる。編集者も漫画家も極端で、オーバーなアクションが目立つのでフィクションとして楽しめるが、原稿紛失の訴え以降の流れを見ていると意外とオーバーでも何でもなく、業界では日常茶飯事のことではないかと思えてくる。

 小説家の場合、編集者が勝手に原稿に手を入れたのを発見し、抗議して消えた新人が一杯いる。出版社が原稿料を払ってくれないという被害は長くやってるプロだと2桁遭遇しているという話があるので、漫画家も編集者からの扱いが悪いくらいは容易に想像できる。

 ただ、今回の場合はTVアニメ化するほどのヒット作を描く雷句誠さんが出版業界最大手の小学館でそんな扱いなの? ということが、みんなの関心を集めている原因だろう。あと、サンデー編集部の「ワンピースを描いてください」はキツイこれがデスノート描いてくださいな気もしてきて、サンデー不信が強まるばかり。

 それにしても……結構ヒットしてる人がこういう目に遭っているのを見ると、ジャンプ編集部の冨樫義博さんの優遇具合は凄いですね。出版社が違うにしても。

新吼えろペン 1 (1) (サンデーGXコミックス)
新吼えろペン 1 (1) (サンデーGXコミックス)

注:「終わったら必ず……原稿は戻してね?」は、世話になった編集者が業界内でも評判の悪い出版社に移るので、義理で読み切り1本描くという話。『新・吼えろペン』第10巻。

投稿者 九嶋秀二郎 (2008年6月10日 03:00) | コメント(2) | トラックバック(0)

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コメント(2)

冨樫義博さんが優遇されているという話が、
あちこちでネタとして使われるのを見ますが、

富樫さんは単に、
編集者からどういう扱いを受けようが、読者にどう誤解されようが
面白いものを描けば読者も編集者もついてくるということが分かっているのだと思います。

また自分が面白いものを描けなければどういう結果になるかも覚悟の上で、
背水の陣で品質を追求しているのだと思います。

雑誌にネームのまま掲載されるなどというのは編集部の判断であって、
彼が怠けたり手抜きをしたりしている訳ではないということを、
せめて読者には分かって欲しいと思います。

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